- 2026/06/10 掲載
【IT部門責任者向け】ガートナーが警鐘、2028年までに「組織変革」できないとクビ?
なぜ「従来型IT部門」は時代遅れになったのか
企業のIT部門は現在、変革が求められる転換点に立たされている。だが現実は、多くのIT部門は技術面に偏っており、内向きで、一貫性と信頼性のあるサービス提供に注力し、毎年の業務効率向上を目標とする程度にとどまっている。
チームは支援する技術ごとに編成されており、従業員が実際に「サービスをどう受け取っているか」という視点が欠けているからだ。
「単に技術に重点を置いた一貫性と信頼性のあるサービスを提供するだけで十分だと考える企業もありますが、答えはノーです」とウィルソン氏は強調する。
サービスの複雑化、変化のスピードの加速、従業員の技術への依存度が高まる中、従来の取り組みはもはや通用しない。
【脱・便利屋】組織を変えられるIT部門への進化方法
ガートナーは、IT部門の進化を5段階の成熟度モデルで示している。レベル1-3をエンドユーザーサービス、レベル4-5をデジタルワークプレース組織と位置づけている。レベル4と5に到達すると「デジタルワークプレース」と呼ばれる組織へと進化する。この組織は人を重視し、体験と価値、パートナーシップを中心とする。
デジタルワークプレース組織になることで、混乱時のレジリエンス(復帰力)を向上させ、コスト効率を改善し、生産性を阻害する要因を取り払い、従業員の新しい働き方を実現する。
ステップ1:まずは基本を確実に押さえるところから
ここからは自社のIT部門をデジタルワークプレース組織へ変革させるために具体的な「5ステップ」について解説していく。まず、最初のステップは基本に立ち返ることだ。ガートナーは基本を「4つの要素」で定義している。
- 一貫性と信頼性を備え個々のワークスタイルに適応できるサービス
- 柔軟性がありコスト効率の高いテクノロジー
- パーソナライズされたITサポート
- 近代的なデバイス管理
加えて、サービスの状態を継続的に測定し、問題があれば軌道修正できる体制を整えることが重要だ。
パーソナライズされたITサポートも不可欠だ。電話やメール、対面、チャットといった複数のチャネルに加え、セルフサービスの選択肢も提供し、コスト削減と柔軟性向上を両立させる。
近代的なデバイス管理では、企業支給のデバイスであれ、個人所有のデバイス(BYOD)であれ、パッチ適用とセキュリティを確実に実施する。
「これらの基本要素のどれか1つでも欠けると、全体戦略に大きなギャップが生じ、アキレス腱になる可能性があります」とウィルソン氏は話す。 【次ページ】ステップ2:Windows依存に特大リスク、戦略に必要な「整合性」とは
AI・生成AIのおすすめコンテンツ
AI・生成AIの関連コンテンツ
PR
PR
PR