- 2026/04/16 掲載
なぜ企業YouTubeは全然伸びない?真面目な会社ほど広告費を「ドブに捨ててる」3つのNG(2/2)
動画で人の心を動かす「成功のカギ3つ」
僕は、動画で人の心を動かすには「共感」「憧れ」「課題解決」の3つが必要不可欠だと考えています。これは感覚論ではなく、数多くの動画を運用してきた中で、実際に成果が出たものを分解して導き出した結論です。■共感
まず「共感」。これは単に「いい話だな」と思ってもらうことではありません。「この人の話なら聞いてもいい」と、心を開いてもらえるかどうかが重要です。
人は、実績や成功だけで相手を信頼するわけではありません。むしろ、「自分と同じところで悩んだことがある」「同じ失敗を経験している」と感じた相手に対して、自然と耳を傾けます。だから僕は、企業動画であっても、いきなり成功談を語る必要はないと考えています。それよりも、「うまくいかなかった時期に、何で悩んでいたのか」を正直に語れるかどうか。そこに共感が生まれます。
■憧れ
次に「憧れ」です。共感だけでは、人はその場で立ち止まってしまいます。一歩前に進んでもらうために必要なのが、「この先にどんな未来があるのか」というイメージです。
人は、「こうなりたい」「こういう環境に身を置きたい」という理想像に引っ張られます。採用動画であれば、「この会社で働いたら、どんな日常が待っているのか」。BtoBの動画であれば、「このサービスを導入したら、仕事はどう変わるのか」。等身大だけれど、今より少し先の未来を具体的に描けている動画ほど、記憶に残ります。
■課題解決
そして最後が「課題解決」です。最終的に人が行動を起こす理由は、「それを手に入れたら、自分の未来が良くなる」と納得できるかどうかです。
動画を見終えたときに、「なるほど、そういう考え方があるのか」「それなら自分にもできそうだ」と感じてもらえるかどうか。必ずしもノウハウを全部出す必要はありません。大切なのは、「この人(この会社)の考え方は信頼できる」と思ってもらえることです。
そんな簡単に「動画が伸びる」と思うな
動画は作った時点ではまだ完成していません。見られて初めて価値が生まれます。にもかかわらず、YouTube運用においても多くの企業では「動画を作ること」自体がゴールになってしまっています。企画し、撮影し、編集して公開する。そこで一区切りついてしまい、その先の設計が抜け落ちているケースが非常に多いと感じます。本来、動画はあくまでツールです。重要なのは「この動画を見た人に、最終的にどう動いてほしいのか」を決めているかどうかです。チャンネル登録なのか、次の1本を見てもらうことなのか、それとも概要欄を開いてもらうことなのか。CTA(行動喚起)がなければ、動画はただの情報発信で終わってしまいます。
また、動画施策では「分析してから次を考えたい」という声をよく聞きますが、僕はよく「PDCA(計画・実行・評価・改善)よりDDDD(実行・実行・実行・実行)」と言っています。結果がほとんど出ていない段階で分析してもあまり意味がありません。
それよりもまずは動画を出し続けることが重要です。ある程度回り始めてから、「どこを伸ばすか」を考えればいい。これは動画に限らず、ビジネス全般に言えることだと思っています。
動画は一発で大きな結果が出るものでもありません。むしろ、ほとんどの人が途中で辞めていきます。だからこそ、続けた人が勝ちます。多くの競合が「思ったより伸びない」と言って撤退していく中で、淡々と続けているだけで、気づけば上位に残っている。動画マーケティングとは、そういう世界です。
最後に、これから動画に取り組む企業の方に、ぜひ伝えたいことがあります。それは「そんなに簡単に動画が伸びると思わないでほしい」ということです。
今は完全にレッドオーシャンです。だからこそちゃんとリサーチをして、なぜ動画をやるのかを言語化して、戦略を立てた上でスタートする。戦略なくして成長なし。この言葉に尽きると、僕は思っています。
動画は見られて初めて価値になる。そして、続けた人だけがその価値を“資産”に変えられるのです。
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