- 2026/08/06 13:00 掲載
SpaceX、売上高92%増でも約853億円赤字、AI投資「約2.5兆円」の衝撃
売上高は前年同期比92%増の約78億ドル(約1兆2,302億円)となった。市場予想の68億1,000万ドル(約1兆740億円)を大きく上回った。一方、最終損益は約5億4,000万ドル(約853億円)の赤字となった。
事業別では、Starlinkを中心とする通信事業の売上高が42億9,000万ドル(約6,766億円)となった。Starlinkの利用者数は1,200万人に達したものの、市場予想の1,219万人には届かなかった。
企業・政府向け通信サービスの売上高は前年同期比108%増、前四半期比63%増となった。航空会社との契約拡大が寄与した。アメリカン航空、サウスウエスト航空、ヴァージン・アトランティック航空、イベリア航空などへの機内通信サービスの導入を進めている。
ロケット打ち上げなど宇宙事業の売上高は約9億6,000万ドル(約1,517億円)だった。市場予想の約8億7,370万ドルを上回った。大型宇宙船「Starship」の試験では、7月に実施した13回目の飛行で、次世代Starlink衛星20基の投入に成功したとしている。
AI事業の売上高は約25億6,100万ドル(約4,039億円)となった。大規模データセンター「Colossus 1」「Colossus 2」の計算資源を外部企業に提供する事業が立ち上がり、約16億ドル(約2,524億円)の収入を計上したという。
ただ、設備投資額は約183億7,000万ドル(約2兆8,973億円)に膨らんだ。このうちAI関連は約158億ドル(約2兆4,920億円)を占めた。前年同期のAI関連投資は約7億5,000万ドルだったため、約21倍に拡大した計算になる。
Business insiderの報道によると、イーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は決算説明会で、2026年末時点の売上高を年率換算したランレートが1,000億ドル(約15兆7,720億円)に達するとの見通しを示した。これは2026年通期の実際の売上高が1,000億ドルに達するという意味ではなく、年末時点の収益規模を年間ベースに換算した指標となる。最高財務責任者(CFO)のブレット・ジョンセン氏によると、7~9月期に入ってから、クラウドサービスで67億ドル(約1兆568億円)分の契約を獲得したという。
一方、市場では巨額のAI投資に対する警戒感が広がった。決算発表後の時間外取引で、SpaceX株は一時7%超下落した。売上高と赤字額はいずれも市場予想を上回る内容だったが、Starlinkが生み出す資金でAIやStarshipへの投資をどこまで支えられるかが焦点となる。
同社は8月6日から、上場時に売却を制限されていた従業員や初期投資家の保有株式について、最初のロックアップ期間を解除する予定。約9億1,200万株が売却可能になると報じられており、株式需給の悪化を懸念する見方も出ている。
AI・生成AIのおすすめコンテンツ
AI・生成AIの関連コンテンツ
PR
PR
PR