• 2026/08/06 06:00 掲載

Sakana AI、日本に特化したAIモデル「Sakana Namazu」を提供開始

無人機や衛星のデータ分析とAIの活用を本格化

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東京を拠点とする人工知能(AI)スタートアップのSakana AIは2026年8月3日、日本の言語や商習慣に適合させた大規模言語モデル(LLM)のAPI「Sakana Namazu」の提供を開始した。Moonshot AIが開発したオープンモデル「Kimi K2.6」を基盤とし、OpenAI互換のAPIとして従量課金制で提供する。
  Sakana AIが提供を開始した「Sakana Namazu」は、日本の企業が直面する生成AI導入の課題に対応するための商用APIである。基盤モデルにはMoonshot AIのオープンモデル「Kimi K2.6」を採用した。そこにSakana AIが保有する独自のデータを用いて事後学習を施し、従来のグローバルモデルが苦手としていた高度な敬語のニュアンスや日本固有のビジネス慣行、法令、文書様式に適合させている。

 本モデルは単なるテキスト生成にとどまらず、自律的に動作するエージェント機能を備えている。最新情報を収集して統合するためのWeb検索機能や、サンドボックス環境でのPythonコード実行機能を内蔵した。利用者が外部ツールを個別に設定することなく、複雑なタスクを処理できる。さらに、政治的な話題など特定のトピックに対して不必要に回答を避ける既存モデルの傾向を是正するチューニングも実施した。政治的客観性を測るベンチマーク「FairPoliticsQA」において、ベースモデルからスコアの向上が確認されている。

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SakanaAIが日本語・商習慣に特化した「Sakana Namazu」発表(図版:ビジネス+IT)

 システムへの組み込みやすさも考慮された設計となっている。OpenAI互換のAPI形式を採用しており、開発者は既存のコードの接続先アドレス(base_url)を変更するだけでNamazuへ移行できる。月額の固定費用やサブスクリプションプランはなく、利用料金は完全な従量課金制となる。100万トークンあたりの単価は、入力が0.95ドル、出力が4.00ドルに設定された。なお、Web検索やコード実行などの組み込みツールを利用した場合は別途料金が発生する。

 今回のAPI提供開始により、開発者や企業は自社の製品や社内システムに日本の文脈を理解するAIを直接組み込めるようになった。ただし、現時点でのサービス提供地域には制限があり、欧州連合(EU)、英国、スイスからの利用は対象外となっている。

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