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ハードウェア開発向けAIエージェント基盤のフロー・エンジニアリングが、シリーズBで5,000万ドル(約79億円)を調達した。評価額は7億5,000万ドル(約1,180億円)。設計変更の影響範囲をAIエージェントが洗い出し、要件の充足を検証する仕組みで、開発サイクルを数カ月から数日に縮めることを狙う。
フロー・エンジニアリング(Flow Engineering)は2026年9月30日(現地時間)、シリーズBラウンドで5,000万ドル(約79億円)を調達したと
プレスリリースで発表した。評価額は7億5,000万ドル(約1,180億円)。投資会社ヴァラー・エクイティ・パートナーズ創業者のアントニオ・グラシアス氏と、アトレイデス・マネジメントのマネージングパートナーであるギャビン・ベイカー氏が主導した。
シリーズAを主導したセコイア・キャピタルも出資したほか、EQTやSVエンジェルなどが参加。個人では、ハギングフェイス共同創業者のトーマス・ウルフ氏やF1の元世界王者ニコ・ロズベルグ氏らも名を連ねたという。
同社は、要件、CAD、シミュレーション、コード、テストを結び付ける記録基盤を提供している。その上でAIエージェントが設計変更を分析して影響範囲を洗い出し、要件やテストの網羅状況を検証する仕組みだ。ハードウェアでは1つの設計変更が機械・電気・ソフトウェアの各システムに波及し、膨大な要件を満たしているかを確かめる必要がある。同社は、こうした統合や検証は人手では追いつかないとし、開発の反復サイクルを「数カ月から数日」に縮めることを目指すとしている。
前回のシリーズA以降、米ゼネラル・モーターズ(GM)のPPU、リビアンと独フォルクスワーゲンの合弁会社RV Tech、防衛のアンドゥリル、宇宙のストーク・スペースやインテュイティブ・マシーンズなどが新たに顧客に加わった。リビアンでは7カ月で利用者が40人から1,500人に広がり、エンジニアが毎週数百万回のAPI呼び出しを実行しているという。リビアンのスコット・マッケンジー氏は「30のツールを評価したが、Flowに迫るものはなかった」と述べている。
創業者兼CEOのパリ・シン氏は「すべてのハードウェア企業は、AIをどれだけ速く取り入れるかを決めなければならない。先に動いた企業が市場を制する」とコメント。顧客の96%は同社への問い合わせを起点に獲得しており、宇宙、自動車、防衛、エネルギーなど各分野の主要企業がFlow上で開発しているとした。
調達資金は、最先端のAIモデルが機密性の高い設計データを安全に扱えるようにする仕組みの構築や、レビュー、ブランチ、評価機能の拡充に充てる。規制業界の顧客に向けて米政府のクラウド認証制度FedRAMPなどの取得を目指すほか、AIとシステムズエンジニアリングの人材、営業体制も強化する方針だ。
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