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- 2026/10/30 05:04 掲載
コーヒア、評価額357億カナダドルに急騰…カナダ政府出資の「ソブリンAI」の勝算は?
主導するのはシュワルツ・グループだ。同グループのIT・デジタル部門であるシュワルツ・デジッツは、ドイツで次世代のデータセンター容量に巨額の投資を約束している。新規の投資家としてベル・ベンチャーズ、ブルハウンド・キャピタル、カナダ政府が加わり、既存投資家のイノビア、エヌビディア、プロスペリティ7も継続する。
カナダ政府は、最大約16億カナダドルを株式で出資する。出資は段階的に行われ、コーヒアは2030年までに技術職を1,000人以上新たに雇用すること、17億カナダドル以上をカナダ国内の計算基盤に投じること、カナダ法人と本社を維持することなどを約束したという。カナダのカーニー首相は「今日、真の主権は、AIを自分たちの条件で構築し、導入し、統治できるかにかかっている」と述べた。
コーヒアによると、2026年第3四半期末のARR(年間経常収益)は前年同期比165%増だった。顧客数は1年で20倍の300社に拡大し、富士通、RBC、TDバンク、ベル・カナダなどが名を連ねる。2026年にはアレフ・アルファとの事業統合に加え、リライアントAIとAISLEを買収したほか、AIプラットフォーム「North」の新版「North 2」や新モデル「Command A+」も投入している。
調達した資金は、モデルと製品の開発、規制産業向けの業界特化型AI、長期の計算基盤に充てる。コーヒアのエイダン・ゴメスCEOは「カナダ史上最大の民間資金調達となる記録的なラウンドだ」と述べた。
では、コーヒアの評価額をめぐる数字は、なぜ報道ごとに食い違って見えるのか。欧州の有力な競合が9月にまとめた巨額ラウンドと比べると、コーヒアはどこに立つのか。背景には、9月に報じられていた「協議の観測」と、1年前の評価額との大きな落差がある。
・調達額は同じ比率なのに、評価額だけ開く数字の謎
・ミストラルAIとの比較で見えた、欧州勢との距離感
・9月の協議報道と1年前の評価額が示す急膨張
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