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- 2026/11/03 17:44 掲載
CodexでGit基盤の信頼性が90%割れ、OpenAIが自作「Pando」でプッシュ遅延を5分の1に
同社によると、Codexの普及でエンジニア1人が同時にCI待ちの変更を複数抱えるようになり、プッシュやマージに加え、開発環境や研究ジョブ、CIからのフェッチ・クローンも急増した。2025年末ごろから基盤は負荷に耐えきれず、フェッチやプッシュの遅延、マージの失敗が頻発。信頼性が90%を下回る時期もあったという。
Pandoの目標は2つある。1つは、多数のブランチへの同時プッシュに向けた、水平にスケールできる書き込み。もう1つは、クライアントがネットワーク帯域を使い切れるほど速い読み出しだ。Gitのプロトコルとクライアントとの互換性を保っており、エンジニアもエージェントも既存のワークフローのまま使える。
成果は数字に表れている。本番環境では、プッシュ遅延の中央値をほぼ5分の1に短縮し、マージの信頼性も改善した。配信量は1日あたりほぼ1ペタバイトで、1時間に57テラバイト超を配信した実績もあり、そのうち99%超はローカルのディスクキャッシュから返したという。
開発にはCodexを使い、着手から本番投入まで10週間だった。中核の設計は1人のエンジニアが担い、実装はエージェントのチームが、展開は少数のエンジニアが担当した。本番トラフィックの処理は2026年4月に始まっている。
また同社は、Pandoの開発で見つかったGitのバグや改善点を、本家のGitプロジェクトへ還元していると説明。モノレポ以外でも、多数のエージェントが共有のGitリポジトリで協調する用途などを検討しており、Pandoを支える技術を利用者と共有する方法も探っている。
では、なぜOpenAIは、Gitを捨てずに、Gitサーバが守ってきた「ある前提」のほうを手放したのか。背景には、同社が退けた2つの主流方式と、あえて受け入れた不都合な代償がある。
・Gitサーバの「常識」2つを捨てた、設計判断の中身
・同じ時点を見られない、受け入れた代償とは
・3PCとWALが無関係なブランチで詰まる理由
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