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  • 2009/11/16 掲載

【連載 第1回】これからの企業で働くための条件(組織編1)(3/3)

名古屋商科大学大学院教授 アソシエイトディーン 伊藤武彦氏 

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リ・エンゲージメントの実現のために

 では、一度離れてしまった社員のエンゲージメントをどうすれば取り戻せるのであろうか。リ・エンゲージメントを得るためには、「企業の存続・発展はもちろん、それが個人の成長・キャリアの発展に繋がる」ということを社員に確信させ、リ・エンゲージメントを実現することが必要である。

 そのために何をするのか。まずはキャリアについて従来とは異なる視点でのサービス・補助が必要である。これからを個人がサバイブし、企業がサステイナビリティを実現するためには、従来よりも、もっと広いキャリア感を個人が得ること、そして選択していけることがポイントである。従来のベストフィット型キャリアにプラス・アメーバー型のキャリア感を加えたスマート・チョイスをできるようにサポートしなければならない。

 また、個人の持ち味を発見、それを応用できるような引出しをつくるサポートも重要である。仕事の環境は常に変化している。今、自分にフィットしていると思った次の瞬間に環境変化は起きている。これは外部要因に拠るものが多いために統制はできない、むしろそこにアメーバーのように変化し、取り込むような技量が必要である。そのためにも自分の持ち味は何で、それが発揮しづらくてもどう対処していけば企業の中でバリューが発揮できて、自分のキャリアも幅が広がるかについて理解を深めさせる必要がある。

 そして、業績だけでなく持ち味を含めた2軸で管理・評価・育成することである。これによって個人が持ち味を企業の中でタレントとして活かし、輝かせながら業績を実現していくという土台ができる。アウトプットを出すだけでは、個人の将来には繋がりきらない。同時に個人のタレントの成長=キャリアの幅が広がることを実現させられると確信を持たせる組織形成と人材育成をしていく必要がある。

リ・エンゲージメントとその先のサステイナビリティ実現のために

これらの事は視点を変えるとこれまでは「自分で責任を持つこと」であり、企業が終身雇用という枠組みで包むことによってここまで具体的に見せる必要がなかった面もある。しかし、リ・エンゲージメントを実現するために企業は今あえて、ここの領域まで個人の側のサポートをし、企業の存続と個人の発展の調和を実現しなければ、サステイナビリティを実現できないことを理解しなければならない。

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