- 2026/08/10 21:30 掲載
ついに「部署が丸ごとAI」に…NEC、部門長から社員までAIが担う新部署を設置
新組織は「AI部門長」「AIボード(CxO機能)」「AIマネージャー」「AI社員」の4階層で構成する。AI部門長は組織全体の稼働状況を管理し、AIボードは経営視点から組織を評価する。AIマネージャーは品質やコストなどを横断的に管理し、AI社員が実際のタスクを担う。一方、最終的な評価や意思決定、品質・ガバナンスの統制は人が担当する。
AI社員は固定メンバーではなく、社内から寄せられる業務ニーズに応じてAIマネージャーが都度生成し、役割を任命する。NECのパーパスや行動規範、社内規定などを判断基準として組み込み、不足するスキルについてもAIが自ら学習し、継続的に更新するという。
また、週次で全AI社員から業務上の課題や改善提案を集め、AIボードで審議する。AI組織内で対応できる課題は人の手を介さず改善し、データや権限、ナレッジなど人の対応が必要なものは人間側にリクエストする。AIの活動はデジタルツイン上の「AI統合マネジメントコックピット」でリアルタイムに可視化する。
7月の実証では、役員会議で示す経営分析、シミュレーション、リスク予兆検知までをAIが一貫して実施した。その結果、同業務にかかる時間を従来の約7分の1に短縮できたという。経営分析を担うAI社員は、経営データからレポートを作成し、人間の経営層が意思決定に使う「経営コックピット」に組み込む。人では見落としやすい小さな変化や予兆もデータから検知するという。
NECは今回の取り組みを、AIを人の代替ではなく、人の能力を拡張する「増力」として活用する実証と位置付ける。同社自身を「ゼロ番目のクライアント」とし、ガバナンスや運用方法などを検証する。今後、新組織で得た仕組みや方法論、基盤、運用ノウハウを価値創造モデル「BluStellar」を通じ、企業や組織に提供する方針だ。
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