富士通は15日、紳士服業界で最大手の青山商事が、千葉市美浜区に24時間ノンストップの物流を担う「千葉センター」を開設し、RFIDを搭載したハンガーを応用したホイールシステムと連動させた在庫管理システムを本格稼働したと発表した。

　青山商事は、首都圏ビジネスにおいて、これまで店舗ごとにおいていた在庫管理方法の根本的な見直しを実施していた。今回、在庫を千葉の新センターに集約、RFID搭載のハンガーを応用したホイールシステムを開発し、在庫管理システムと連動させることで在庫の一元管理を実現した。

　青山商事はこれにより、商品の一元管理によるリアルタイムな在庫確認・出荷だけでなく、搬入する店舗や時間、商品点数や配列などの情報から自動仕分けを行い、1日単位での細かな配送環境を実現したという。また、物流体制の強化により、首都圏における出店戦略を加速させていくとしている。また今回は、業務効率化に合わせて、夜間配送やハンガー回収など、環境配慮への取り組みも強化した。

　同システムは、富士通のPCサーバ「PRIMERGY」、ストレージシステム「ETERNUS」などのうえで、統合運用管理ソフトウェア「Systemwalker」などで実現された。