シマンテックは9日（現地時間）、ベリサインのセキュリティ事業（個人認証と電子証明事業）の買収を完了したと発表した。

　本発表は、5月に発表された買収合意に基づくもので、買収されるベリサインの事業は「SSLおよびコードサイニング証明書サービス」「マネージドPKI（公開鍵基盤）サービス」「VeriSign Trust Seal」「ベリサイン・トラスト・サービス」「ベリサイン・アイデンティティ・プロテクション（VIP）認証サービス」「VIP詐欺検出サービス（FDS）」など。

　今回の買収に伴い、シマンテックではベリサインのチェックマークを組み合わせた企業認証に移行する。そのため、企業ロゴを新しくするほか、ノートンのロゴも新しくするなど、ブランドを一新する考え。

　また、シマンテックの販売網を通じ、ベリサインのSSL証明書サービスをSymantec Critical System Protectionとともに提供する。またベリサインSSLとそのクライアントであるPKI認証ソリューションをSymantec Protection Center（SPC）に連携させるほか、Symantec Data Loss Prevention（情報漏えい防止）ソリューションとData Insightテクノロジーを、ベリサインの認証セキュリティサービスとともに拡張する。

　さらに、ベリサイン・アイデンティティ・プロテクション（VIP）認証サービスをノートン製品やシマンテックのデスクトップクライアントと一緒に提供していく。