• 2026/06/17 掲載

日立製作所、OpenAIとの連携を本格化し「Codex」でレガシーシステム刷新

金融機関をはじめとする幅広い産業のAXを推進

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日立製作所は6月17日、米OpenAIとの連携を本格化すると発表した。OpenAIのAIエージェント「Codex」を活用し、企業のレガシーシステムの近代化(モダナイゼーション)手法を確立する。また、サイバーセキュリティ向けAIモデルを導入し、インフラ防衛体制を強化する方針を示した。両社はすでに戦略的パートナーシップを結んでおり、共同で金融機関をはじめとする幅広い産業のAXを推進する。
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(画像:ビジネス+IT)
 日立製作所は6月17日、米OpenAIとの連携を本格化し、AIエージェント「Codex」を利用したシステム開発およびサイバーセキュリティ強化策を発表した。企業のITインフラにおいて長年稼働してきたメインフレームやCOBOLなどのレガシーシステムは、熟練エンジニアの引退によってブラックボックス化が進み、デジタルトランスフォーメーションを阻む要因となっている。この課題を解決するため、日立はOpenAIとの協業を通じて、生成AIをシステム刷新プロセスの全段階に組み込む手法の確立に乗り出した。

 今回の取り組みでは、日立とOpenAI双方のFDE(Forward Deployed Engineers)と呼ばれる技術者チームが直接連携する。Codexの高度なコード解析能力と、日立が社会インフラや金融システムの構築で培ってきたシステム開発ノウハウを組み合わせる。具体的には、旧来のプログラムコードからシステムの上流仕様を自動で可視化し、最新言語への書き換えや新環境での移行テストに至る一連の工程にAIを導入する。これにより、システム刷新にかかる期間と工数を削減し、開発生産性を高める。日立社内における事前検証では、COBOLプログラムの修正やテストケースの生成工程において、従来の手法と比較して作業時間を最大で約3割短縮できる成果を確認している。

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【図版付き記事はこちら】日立製作所×OpenAIがレガシーシステム刷新&サイバー防御で提携強化(図版:ビジネス+IT)

 日立の専門組織である「Modernization CoE」がこのシステム移行プロジェクトの中核を担い、確立した開発手法を自社のサービス「モダナイゼーション powered by Lumada」に順次組み込む。金融機関や公共部門など、大規模なレガシー資産を抱える顧客向けに提供を開始する。さらにサイバーセキュリティ領域においても、OpenAIのセキュリティ向けAIモデルを適用し、システム稼働後の運用監視やサイバー攻撃からのインフラ防衛体制を強化する。

 両社はこれに先立つ2025年10月、グローバルなAIデータセンターの拡大と次世代AIインフラ構築を目的とした戦略的パートナーシップの覚書を締結している。データセンターの送配電網への負荷軽減や冷却設備の設計標準化といったハードウェア面での協業を進めるとともに、OpenAIの大規模言語モデルを日立の各種事業に適用する検討を重ねてきた。

 日立は今回のCodex導入やセキュリティ対応で得た知見を、AIで社会インフラを革新する次世代ソリューション群「HMAX」の高度化にも生かす。ハードウェアインフラの整備からソフトウェアの開発や運用まで包括的にAIを実装し、企業の事業成長と社会インフラの安定稼働を支える体制を構築する。

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