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  • 2011/04/27

「お客様の納得感=管理力×説明力」――情報セキュリティマネジメントにおける、組織の「管理力」と「説明力」を考える

情報セキュリティの投資対効果を追求する

情報セキュリティ基本方針に「お客様の信頼を得る」と書いている組織が多い。むしろほとんどの組織がそう書いている。しかし、現在実施している情報セキュリティマネジメントはどの程度お客様の信頼を得ているのか?この問いに明確に答えられる組織は少ない。

加藤道明

加藤道明

○シニアセキュリティコンサルタント ○JIPDEC ISMS主任審査員(ISJ-B00023) ○財団法人日本科学技術連盟所属MS審査員(ISMS、ITSMS、BCMS) ○平成15年度保健医療福祉分野ISMS制度WGメンバー ○電気情報通信学会員  金沢工業大学大学院(情報工学専攻)卒業、1986年関西日本電気入社、日本電気、住商情報システムのセキュリティ・ソリューション課長を経て、2004年9月独立開業、現在に至る。  基幹業務システム(主に販売管理と生産管理)と情報通信およびセキュリティに精通。1997年、金沢市と米国サンフランシスコのオフィス間にVPN(仮想閉域網)を構築。以来、ネットワークセキュリティ、情報セキュリティマネジメント、個人情報保護に関して、コンサルティングや教育およびシステム設計で数多くの実績を持つ。また、行政系介護支援事業における個人情報保護コンサルティングおよび同事業情報セキュリティ委員会事務局などの経験もあり。ISMS/BS7799、プライバシーマーク認証取得および運用、また、システムセキュリティ設計の実績豊富。

 前回、自組織または自部門の業務において「どんな問題を想定してどう管理しているのか」を問題から管理策までの流れで説明することが管理の妥当性を証明することになることをご紹介した。

 今回は少し視点を変えて組織の管理力と説明力の関係について一つの考え方をご紹介したい。

説明力の向上に取り組む

 ISMS認証制度の本番運用が2002年に開始されてから8年が過ぎた。認証を取得してから6年、7年という組織が続々と出ている。そんななか、「どこまでやればいいのか?」という声が、あちこちで聞かれるようになってきた。

 ルール化やセキュリティツールの導入が主流になっている組織が多いように見受けられる。このこと自体、間違いではない。これまで物理的および技術的ならびに組織的安全性に関する対策をあまりやってこなかった組織にはルール化やセキュリティツールの導入は有効である。しかし、マネジメントシステム(PDCA)は継続的改善、つまりスパイラルアップがその基本モデルとなっている。いつまでも同じやり方でいると、ルール化やセキュリティツールの導入が果てしなく増える結果にもなりかねない。「どこまでやればいいのか?」という声が出てくるのも理解できる。そういう組織には説明力の向上に取り組むことをおすすめしたい。

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