- 2012/04/19 掲載
帝人、中国での事業拡大に向け江蘇省に商品開発拠点を新設
今回の発表によると帝人は、テキスタイル生産拠点である南通帝人有限公司(中国・江蘇省南通市、以下「南通帝人」)の敷地内に開発センターを新設し、ポリエステル繊維事業としての研究開発機能の充実を図るとともに、現地企業との密な連携によって開発を推進し、成長市場である中国市場における需要の取り込みを加速していく方針だ。
帝人グループは、2012年2月に発表した中長期経営ビジョン「Change for 2016」において、アジア・新興国を重点地域として地域ポートフォリオを変革することを示している。中国については、従来の「重要生産拠点」という側面に加え、「重要市場」としての位置づけを明確にし、現地企業との戦略的アライアンス、生産・開発拠点の拡充、環境ビジネスの推進などにより、事業を拡大していくことを目指す。この一環として、2012年3月には中国化学繊維工業協会と、中国の化学繊維産業と関連産業の発展、および中国における帝人グループの繊維事業の発展に向けて包括的に相互連携することを合意し、今後、中国化学繊維工業協会が紹介する現地の有力企業と様々な分野で事業化を推進していく方針だ。
「帝人(中国)商品開発センター」は、原糸やテキスタイルの商品開発拠点として、南通帝人の敷地内に別法人として設立される。当面は衣料用途を中心としたテキスタイルの開発や、中国原糸メーカーとの連携による原糸開発などから活動を開始し、将来的には、自動車、エレクトロニクス、環境対応製品などの産業資材用途にまで開発機能を拡充するとともに、中国化学繊維工業協会との連携により、現地有力企業との共同研究開発センターとしても活用していく方針だ。
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