- 2012/04/20 掲載
日立がロシア連邦送電公社と包括協定締結、電力事業をグローバル展開へ
今回の包括協定は、電力事業分野における長期的な相互の科学技術協力を狙いとして締結されたもので、日立は、ロシア連邦送電公社と協力して、送配電ネットワークに関する系統の設計・建設や運用に関わる先進的な装置・システム開発などを行っていく。具体的には、両社は電力業界におけるITと電力インフラを融合した革新的なシステムの開発に関して協力するほか、ロシア連邦送電公社の変電所にて、情報制御ネットワークに関するシステム管理や電力設備の遠隔監視システムなどの技術検証および実証実験を行う予定だ。また、ロシア連邦送電公社の研究所では、系統安定化システムの検証に加え、ビルの省エネ化、EMSや再生可能エネルギー、蓄電池、電気自動車や他の機器の導入など、幅広い分野で実証実験を含めた協力を進めていく予定となっている。さらに、ロシアにおいて今後導入の拡大が見込まれる新たな装置やシステム(GIS、アモルファス変圧器、STATCOM、HVDC、EMS、DMSなど)について、エンジニアリング、規制対応、技術支援・認証などについても情報交換を進め、電力事業分野における市場開拓を推進していく予定だ。
日立は、2012年4月1日に日本AEパワーシステムズから変電・配電事業を承継し、電力流通事業部を設置した。これにより、発電からスマートグリッドまで一貫して提供できる体制となり、今後はグローバルに事業を展開していく方針だ。
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