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- 2012/05/07 掲載
『リーンスタートアップ』著者 エリック・リース氏「スタートアップの成功はアイデアによらない」
「トヨタ生産方式」から生まれた「リーン生産方式」をどう活用?
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日本でもリーンスタートアップは大きな注目を集め始めていて、400名の講演会場は満席となりました。ここでは、リース氏が行った講演の模様をダイジェストで紹介します。
アントレプレナーとは不確実な状況で働く人たち
エリック・リース氏。こうして日本で話すことになるなんて、思ってもみませんでした。そしてこの本が翻訳されるのもはじめてです。ありがとうございます。アントレプレナーはシリコンバレーだけでなく、世界中にいます。
アントレプレナーシップとはマネジメントです。構築、計測、学習のフィードバックループの中で学んでいくことです。そしてマネジメントでは会計の話もしなければなりません。つまらない話で申し訳ありませんが、でもスタートアップが成功するかしないかは、ここが大事なのです。
アントレプレナーとはどういう人でしょう? ガレージから起業した人たちや、いろんなオフィスで働いている人たちがいます。
しかし、極端に不確実な状況の中で新しいサービスや製品のために働いている人たちがアントレプレナーです。会社の規模や分野には関係ありません。
そしてスタートアップとは実験です。それは単に「何が作れるのか?」ということの実験ではなく、「何が作られるべきなのか」「それが持続可能なのか」という実験です。
そしてほとんどのスタートアップが失敗します。非常にリスクが高いのがスタートアップです。Web 2.0のブームのときもたくさんの企業が失敗しました。
失敗したのは、目指したものが技術的に難しかったのではなく、人に望まれないものを作ってしまったからです。いまや技術的に作れないものというのはほとんどありません。だからスタートアップとはマネジメントなのです。
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