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  • 2013/11/29 掲載

OpenFlow/SDNの生みの親カサド氏が語る、誕生秘話とよくある誤解

SDNはネットワーク仮想化のエンジン

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世界で最もセキュリティの高い米諜報機関のネットワーク管理の経験から生まれたのがOpenFlowおよびSoftware-Defined Networkingの技術だった。OpenFlowの生みの親として知られ、現在はVMwareでネットワークチーフアーキテクトを務めるマーティン・カサド(Martin Casado)氏は、9月18日から3日間、都内で開催されたイベント「SDN Japan」において、OpenFlow開発の経緯について基調講演「SDN、ネットワーク仮想化、そして無限の彼方へ」で語りました。その内容をダイジェストで紹介しましょう。
執筆:Publickey 新野 淳一

Publickey 新野 淳一

ITジャーナリスト/Publickeyブロガー。大学でUNIXを学び、株式会社アスキーに入社。データベースのテクニカルサポート、月刊アスキーNT編集部 副編集長などを経て1998年退社、フリーランスライターに。2000年、株式会社アットマーク・アイティ設立に参画、オンラインメディア部門の役員として2007年にIPOを実現、2008年に退社。再びフリーランスとして独立し、2009年にブログメディアPublickeyを開始。現在に至る。

SDN、ネットワーク仮想化、そして無限の彼方へ

 VMware Inc, Martin Casado氏。

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 Software-Defined Networking(SDN)やOpenFlow、ネットワーク仮想化の話題は非常に盛り上がっていますが、それはこれまでに携わった数千人もの人たちのおかげです。

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 まずOpenFlow開発前の話をしましょう。

OpenFlow開発前(2002~2003)

 私はコンピュータを使って物理学上の問題を解決する計算物理学を専門にしていました。その最初の仕事として、国立研究所でモデリングをしていました。ところが9.11が起きて、その結果、計算物理学から諜報機関のネットワーク担当へと異動させられました。

 これは、世界で最もセキュリティの高いネットワークです。もしここに問題があったら人々の命に関わります。

 そこで気がついたのは、ネットワークはコンピュータとまったく違う、ということです。コンピュータではセキュリティを実装するにはプログラミングをすればいい。ところがネットワークへのセキュリティの実装はそうできないのです。

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