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  • 2013/12/20

Web標準化の関係者5人が対談、標準化の現実と前進のための処方箋(前編)

HTML5 Conference 2013

ふだん私たちが接しているWeb技術は、W3CやIETFといった国際的な標準化団体でさまざまな議論が行われた上で決定された仕様に基づいている。その標準化団体とはどういうもので、標準化作業に伴う苦労はどのようなものなのか。実際に標準化を行っている、もしくはそれに関連した人たちが議論をするセッション「Spec EditorとContributorが語るWeb標準化と開発者への期待」が、11月30日に都内で開催された「HTML5 Conference 2013」で行われました。ディスカッションの内容を、前編と後編の2本で紹介します。

Publickey 新野淳一

Publickey 新野淳一

ITジャーナリスト/Publickeyブロガー。大学でUNIXを学び、株式会社アスキーに入社。データベースのテクニカルサポート、月刊アスキーNT編集部 副編集長などを経て1998年退社、フリーランスライターに。2000年、株式会社アットマーク・アイティ設立に参画、オンラインメディア部門の役員として2007年にIPOを実現、2008年に退社。再びフリーランスとして独立し、2009年にブログメディアPublickeyを開始。現在に至る。

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左から、NTTコミュニケーションズ 小松健作氏、Google 安田絹子氏、楽天 石井宏治氏、矢倉眞隆氏。いちばん右がモデレータのGoogle 及川卓也氏

Spec EditorとContributorが語るWeb標準化と開発者への期待

 Googleの及川です。こんな地味なセッションで立ち見が出るのは何かの間違いじゃないかって、さっき登壇者の人たちと話していたのですが、正直言うと非常に嬉しいです。

 ではまず、登壇者の方々に自己紹介していただきます。

 石井 楽天koboで標準化推進をしている石井と申します。CSSワーキンググループでCSS Text Decoration Module Level 3CSS Writing Modes Level 3CSS Rubyのエディターをしています。Unicodeのエディトリアルコミッティーに参加していまして、Unicodeのバーティカルレイアウトのエディターをしています。あとIDPF、EPUBワーキンググループと言った方が通りがいいですかね、こちらは全員共同の執筆スタイルですので、こちらでメンバーをしています。

 安田 Googleでソフトウェアエンジニアをしています、安田絹子と申します。Chromeの開発を3年半ほどやっていまして、Quota Management APIのエディターをやっているんですけれど、それ以外にもFile System APIとかChrome独自のAPIですがSync File Systemを作ったりしています。

 ちなみにQuota Management APIは超マイナーなAPIで、ユーザーのデバイスにデータを置く場合、どれくらい置けるか制限をかけたり、どれくらい置けるかアプリケーションが聞けるようにしたり、ディスクがあふれそうなときブラウザがどれを消せるかといったコミュニケーションがうまく行くためのAPIを提案しています。

 小松 NTTコミュニケーションズの小松です。主にW3Cの方で、僕自身はスペックエディターではなくてコントリビュータという立場ですが、デバイス連携などのユースケースや実装例を提案したりして協力しています。

 また、W3Cの標準化でスペックのテストを整備しなければならないのですが、そのテストをコミュニティの方で書いていこうという「Test the Web meetup」という活動があるのですが、それを日本で運営したりしています。

 矢倉 矢倉と申します。html5jのスタッフをやっています。標準化に関してはほぼ受け身で、W3Cの仕様書を読んだり、たまにメーリングリストで「タイポがあるよ」って突っ込んだりとか、ブラウザのコミットログを追いかけたりとか、そういうことをしています。

【次ページ】 W3C、IETF、Unicodeなど標準化団体の役割とは

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