当日はまず、あらた監査法人 システム・プロセス・アシュアランス部 パートナー 岸 泰弘氏が開会の挨拶に立った。同氏は、金融庁が今回の改正で対象とする情報セキュリティ管理、サイバーセキュリティ管理に関して、今回の改正内容の理解把握からアクションプランの策定、その後の実施状況のモニタリングまで同監査法人が提供できるサービスを網羅的に紹介。続いて、同監査法人 システム・プロセス・アシュアランス部 マネージャー 桒野拓麿氏について紹介した。
桒野氏は2011年から2014年の3年間、金融庁に出向し、システムリスクにかかる専門検査官として検査局と監督局を併任した。特に監督局においては、情報漏えい事案を含む様々なインシデントのモニタリング業務や監督指針・検査マニュアルの改正等に従事しており、まさに今回の改正の意向を当事者の立場で熟知しているという。この経験を生かし、今回のセミナーでは、改正内容のポイントを簡潔に示すとともに、企業の疑問や悩みについて金融当局からの目線で想定回答を示すという設定で進められた。