開閉ボタン
ユーザーメニュー
ユーザーメニューコンテンツ
ログイン

関連ジャンル

  • 会員限定
  • 2015/05/19

世界は日本のカジノ法案を過剰に期待、東大卒プロポーカー木原直哉氏に聞くIRの可能性

4月28日、自民党や維新の党が超党派でカジノを中心とした統合型リゾート(IR)を推進する法案(通称、カジノ法案)が提出された。東京五輪も絡んで盛り上がりを見せるIRだが、世界のカジノ利用者はこの動きをどう見ているのだろうか。2012年、ラスベガスで開かれた大会のサイドイベントで優勝、50万ドルの賞金を手にした東京大学物理学科卒のプロポーカー木原直哉氏に、カジノ法案やプロポーカーとしての「勝負力」について話を聞いた。

(聞き手は編集部 松尾慎司)

photo
木原 直哉 氏
(取材協力:ネマルカフェ

勝てば9億円、負ければゼロというポーカーの世界

──プロポーカーというのは、どういうお仕事なのでしょうか?

木原氏:ポーカーでお金を稼ぐ方法は、大きく分けて2種類あります。1つはトーナメントで、もう1つはキャッシュゲームと呼ばれるものです。トーナメントというのは、いわゆる大会です。参加費を払い、タイトルと賞金をかけて勝ちを競います。キャッシュゲームというのは、麻雀でいうところのフリー雀荘のようなものです。知らない人と集まって、その中で勝ちを競います。

 いずれにしても基本的には、カジノに行ったり、あるいは最近ではオンライン上でポーカーをやって、トータルで勝つという仕事です。1日や1週間単位では負けることもありますが、トータルでは勝つので、それで生計を立てます。

──トーナメントというのは、木原さんが優勝された2012年のワールド・シリーズ・ポーカー(WSOP)のような大会のことですね。

木原氏:世界中のポーカープレイヤーにとって、1年で最も気合の入る大会が毎年5~7月にアメリカのラスベガスで行われるWSOPです。ポーカーの大会にも大小いろいろな種類のものがあり、その中でオリンピックや世界選手権のような大会がWSOPです。そこでは60個のイベントがあって、私が3年前に優勝しているのは、そのうちの1個です。

 ただし、私は60個あるタイトルの1つを取っただけで、世界チャンピオンではありません。1番最後にメインイベントがあって、その優勝者が本当の世界チャンピオンです。

──それにしても50万ドルの賞金とはすごいですね。賞金はどこから出てくるのでしょうか。スポンサーなどがつくのでしょうか。

木原氏:多くはスポンサーなどがつくことはありません。参加者から集めた参加費の合計です。世界選手権のメインイベントは参加費が1万ドルです。今のレートだと120万円でしょうか。1万ドルをおおよそ7000人が払います。

 そのうち、運営側が6%のマージンを取るので、6500万ドルくらいが賞金総額になります。年によって分配方法は多少異なるのですが、今年は1位に800万ドル(約9億円)が支払われるはずです。9位までに入ったら100万ドルですね。そして普通は7000人参加だと700人、10人に1人が入賞です。入賞するとだいたい2倍になります。

──10分の1に入らないと賞金はもらえないのでしょうか?

木原氏:10分の1に入らないと0です。だから、100%運だけのゲームであれば、1万ドル払っても10回中9回はそのまま消えることになります。

【次ページ】世界は、日本のカジノ法案を「過剰に期待」している

グローバル化 ジャンルのトピックス

グローバル化 ジャンルのIT導入支援情報

PR

ビジネス+IT 会員登録で、会員限定コンテンツやメルマガを購読可能、スペシャルセミナーにもご招待!