FusionXはサイバー攻撃のシミュレーションや脅威のモデル化、サイバー関連の調査などのサービスを手がける企業で、セキュリティリスク発見の専門技術を有する。アクセンチュアはそれらを自社のグローバルセキュリティサービスに取り入れる考えだ。これにより、顧客はサイバー攻撃への対策力を適切に高められるようになるという。
アクセンチュアのグループチーフエグゼクティブであるMichael Salvino氏は「FusionXの技術を組み込むことで、我々は最先端のサイバー攻撃に対する顧客の備えを充実させることができる」と述べた。
FusionXはセキュリティ業界で経験豊富なMatthew Devost氏とTom Parker氏によって2010年に設立された。同社の顧客には金融サービス業界やテクノロジ業界、製造業界の企業のほか、政府機関が名を連ねている。
アクセンチュアはFusionXの買収を発表する数週間前にも、ロンドンに拠点を置くエネルギー管理および調達サービスのプロバイダーであるEnergyQuote JHAの買収を発表。これにより欧州市場への足場を築くとともに、エネルギー管理サービスを企業に提供する能力を手に入れたと言える。
また7月、同社はHyundai Heavy Industries(現代重工業)と提携、「モノのインターネット」(IoT)の時流に乗ったスマート船舶の建造によって世界の海に向けた事業を展開しようともしている。