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  • スペシャル
  • 2016/09/30

専門性の高い「医療分野」のコミュニケーションで、なぜPepperは活躍できるのか? (2/2)

「ロボピッチ」で乳がん検査の啓発

 乳がん検査受診者のいない時間帯では、待合室の通院患者や健診受診者がPepperの乳がんに関するプレゼンを聞くことができる。

「日本の乳がん検査受診率は増加傾向にあるものの約35%で、欧米に比べ半分以下です。しかし日本人女性の12人に1人の割合で乳がんが見つかっており、日本人女性にとって一番発生率の高いがんとなっています。ですから早期発見のためにも乳がん検査を1人でも多くの女性に受診していただきたいと考えています」(西山医師)

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待合ロビーで乳がんのプレゼンをするPepper。約20分の内容をループ再生している
 検査自体も過渡期にきていると西山医師は続ける。

「乳がん検査はマンモグラフィーだけだと思われがちですが、超音波による検査もあります。しかもマンモグラフィーのみ受診した人に比べ、超音波検査も受診した人の乳がん発見率は1.5倍高まるという調査報告が2015年末にあり、そのことも女性のみなさんにお伝えしないといけません」(西山医師)

 そのため西山医師は懇話会を開催。乳がんに関する情報を無料で提供し参加者の好評を得た。懇話会を頻繁に開催することは難しいが情報は提供し続けなければならない…西山医師のその思いを実現したのがプレゼンアプリ「ロボピッチ」だ。懇話会で使用したPower Pointの資料をそのままコンテンツにできるのが導入の決め手となった。パソコンにインストールした専用ソフトにPepperにプレゼンさせたいPower Pointの資料をインポートすると、Power Pointのノート欄に記載されたテキストをPepperがしゃべりながらプレゼンを行う、というアプリである。

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ロボピッチの専用ソフト画面。Power Pointの資料をインポートし再生ボタンを押すとPepperによるプレゼンが開始される
 同クリニックでPepperのプレゼンを聞いた来院者が、知人や家族を連れて再び訪れることもあるという。

「Pepperの説明を受けて理解できても、それを他の人に説明しようするとうまく説明できないものです。そういった方が、ご友人やご家族を当クリニックに連れてきて、Pepperの説明を聞かせているのだと思います」(西山医師)

 「Pepper for Biz」サービス開始直後は、導入しただけで話題となり、店舗での集客や子供の遊び相手などエンターテイメントとしての活用が目立ったPepper。しかし、乳がん情報を受診者へ伝達する手段として活用しクリニックにも受診者にもメリットを生んだ本事例のように、専門性の高い医療・金融・法律といった分野にこそ、抜け漏れなく正確に、かつ理解しやすい情報伝達が可能なPepperの有効性は高いのかもしれない。

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