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  • 2018/09/26 掲載

システム運用の“嬉しくない”ことをなくすNoOpsとは何か? その実現方法を解説

NoOps Meetup Tokyo #1

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9月12日に都内で「NoOps Meetup Tokyo」の第一回が開催されました。この「NoOps」は運用そのものをなくしてしまう「No Ops」ではなく、運用の嬉しくないことをなくす「No "Uncomfortable" Ops」だと、NoOps Japan発起人の岡大勝(おか ひろまさ)氏は説明します。NoOpsの具体的な意義と、それをどのように実現するのかを説明した岡氏のセッション「15分で分かる NoOps」をダイジェストで紹介しましょう。

Publickey 新野淳一

Publickey 新野淳一

ITジャーナリスト/Publickeyブロガー。大学でUNIXを学び、株式会社アスキーに入社。データベースのテクニカルサポート、月刊アスキーNT編集部 副編集長などを経て1998年退社、フリーランスライターに。2000年、株式会社アットマーク・アイティ設立に参画、オンラインメディア部門の役員として2007年にIPOを実現、2008年に退社。再びフリーランスとして独立し、2009年にブログメディアPublickeyを開始。現在に至る。

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NoOpsの目指すもの

 今日お伝えしたいことは3つです。「NoOpsの目指すもの」「なぜいまNoOpsなのか」「NoOpsのつくりかた」

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 「NoOps」とは、「No Uncomfortable Ops」つまりシステム運用の嬉しくないことをなくそう、ということ。

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 嬉しくないこととは、おもに3つあげられます。

 1つ目はユーザーの体験を妨げないということ。例えば障害時のダウン、計画停止、負荷集中時の性能低下などはユーザーの体験を妨げます。

 2つ目は運用保守の現場での「トイル」です。トイルとは、リリース手続きやパッチの適用など、人間がやるべきでないような作業、これを最小化しましょうと。

 3つ目はシステム運用保守におけるリソースとコスト。これは忘れられがちですが、実は1つ目や2つ目はサーバリソースにお金をかけたりヒューマンリソースを豊富に投入すれば問題にならないかもしれません。でもそうではなく、リソースやコストの最適化をしましょうと。

いまならすべてが改善できる、という時が来た

 こうしたことを目指したNoOpsのためにOpsを改善しようとすると、ジレンマが立ちはだかります。

 利用者の体験を向上させようと24時間365日運用、負荷が集中しても安定して稼働し、可用性も高めようとすると、運用の現場の負担は増し、コストもかかる。

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 一方、運用の現場の負担を軽減しようとして、例えば待機人員をなくすとするとサービスが落ちても対応できなくなってサービスの低下につながります。また現場の負担を軽減するための設備投資やツールの導入、アウトソースの採用などはコストがかかります。

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 サービスのオーナーはコスト削減しようとすると、サービスの低下や運用の現場の負担増につながります。

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 こうして「結局何をやってもあまり効果がでないね」というループになって、これまで同じようなやり方で運用の現場を何年も回してきたんじゃないかと思います。

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 しかしいまなら、すべてが同時に改善できる、という時が来たと思っています。

 (それがNoOpsへの取り組みです)

【次ページ】 NoOpsの鍵、作り方、実現するチームとは

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