• 2022/12/08 掲載

23年のサウジ財政黒字大幅縮小、原油安に伴う歳入落ち込みで

ロイター

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[リヤド 7日 ロイター] - サウジアラビア政府は7日、総額1兆1140億リヤル(2960億ドル)規模の2023年予算を承認した。歳出は今年の1兆1320億リヤルを若干下回り、歳入は世界経済の先行き不透明感や原油価格の下落で1兆2340億リヤルから1兆1300億リヤルに落ち込む。財政収支は2年連続の黒字を確保するものの、黒字額は今年見込みの1020億リヤルから84%縮小する。

財政黒字の対国内総生産(GDP)比は今年の2.6%から0.4%に低下する。

ただADCBのチーフエコノミスト、モニカ・マリク氏は、歳出がやや減ったことが経済に及ぼす影響は限定的だと指摘。その理由として政府系ファンドのパブリック・インベストメント・ファンド(PIF)が投資活動の大半を担っている点を挙げた。

国営サウジ通信(SPA)によると、事実上の政治指導者のムハンマド皇太子は、財政黒字を政府の準備金拡充やPIFなどの政府系ファンド支援、財政基盤強化に振り向けると発言した。

ジャドアーン財務相はアルアラビアテレビで、財政黒字のほとんどは準備金に充当される公算が大きいが、まだ最終的に決めていないと語った。

サウジは予算策定の前提とする原油価格を公表していない。国際通貨基金(IMF)はサウジ財政にとって採算分岐点となる水準を今年は1バレル=73.3ドル、来年は66.8ドルとみている。ADCBのマリク氏は、来年予算の前提となっている原油価格は78─80ドルと推定した。

来年の経済成長率は今年の8.5%から3.1%に鈍化する見通し。ただ従来の予想からは0.5ポイント上方修正された。公的債務は前年比3.5%減の9510億リヤルで、対GDP比は24.6%になるという。

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