- 2022/12/08 掲載
中国乗用車販売、11月は前年比-9.5% 6カ月ぶり減少
[上海 8日 ロイター] - 中国乗用車協会(CPCA)が8日発表した11月の乗用車販売台数は前年同月比9.5%減の167万台だった。新型コロナウイルス感染対策で需要や生産が低迷し、5月以来初めて販売が減少した。
CPCAの崔東樹秘書長はオンライン会見で「11月の販売は従来予想よりはるかに弱かった」と指摘。「現在の基調は2008年の金融危機以来のものだ」との見方を示した。
ただ中国の新型コロナ抑制策の大幅な変更は3年間の大流行がほぼ終わったことを意味するとし、自動車市場に信頼感をもたらすと述べた。
CPCAは来年の乗用車販売台数が2060万台と前年比横ばいになると予想した。
招銀国際のアナリストは、自動車取得税減税の終了により来年は乗用車販売台数が6%減少すると予想している。
新型コロナ感染対策が緩和されても自動車メーカーは売れ残り在庫の増加に直面しているため、販売見通しは低調なままだ。
崔氏は2年間の新型コロナ流行で労働者階級は資産と購買能力が大きく縮小していると述べ、感染対策が緩和されても12月は大幅な上昇は望めないとの見方を示した。
米電気自動車(EV)大手テスラが11月に販売した中国現地生産車は10万0291台。うち3万7798台は輸出向けだった。
業界団体は、補助金と自動車取得税減税の期限切れを控え、年末に駆け込み需要があると予想している。
崔氏によると、11月は海外ブランドの販売不振が顕著で、特に日本勢が最も低調だった。
トヨタ自動車の11月の販売台数は前年比18.4%、日産自動車は52.5%それぞれ減少した。
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