- 2022/12/13 掲載
使用制限回避へ全力=発令「絶対あかん」―藤原大阪ガス社長
大阪ガスの藤原正隆社長はインタビューに応じ、都市ガスの需給が逼迫(ひっぱく)した場合に政府が大口需要家に発令する使用制限令について「絶対にやったらあかん」と述べ、発令回避に全力を挙げる考えを示した。ロシアによるウクライナ侵攻で都市ガス原料の液化天然ガス(LNG)は安定調達が不安視されており、藤原氏は供給難に陥らないよう電力・ガス会社間でLNGを融通し合う必要性を訴えた。
使用制限令は、家庭や企業にガスの使用を抑える「節ガス」を呼び掛けても事態が改善しない時に発令される。藤原氏は節ガスに関し、「特定のエリアだけでやると不公平感がある」と指摘。エネルギー業界と政府が先月、官民連絡会議を開いてLNG融通について確認したことを踏まえ、「融通し合って普通の生活ができる状況を作り上げる」と強調した。
LNG調達について藤原氏は、「余裕を持った計画を立てている」と説明。一方、ロシア極東の石油・天然ガス開発事業「サハリン2」からの供給については「どこのバイヤーも非常に心配している」と懸念を示した。
【時事通信社】 〔写真説明〕インタビューに答える大阪ガスの藤原正隆社長=5日、大阪市
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