- 2022/12/13 掲載
中国浙江吉利傘下の高級EVジーカー、内々に来年の米IPO申請
実現すれば、昨年7月に中国政府が中国企業の海外での株式売却案件への規制を強化して以来、約1年半ぶりの米市場での中国企業大型上場になる。米中両当局は今年8月、上場企業の会計監査での協力で合意し、ニューヨーク市場に上場する多くの中国企業の上場廃止への懸念が大きく解消されていた。
消息筋2人によると、ジーカーは香港上場も検討したが、より高く企業価値が評価される期待からニューヨークを選んだ。ジーカーが昨年に初めて外部から調達した際の企業価値評価は約90億ドル。
ジーカーは昨年4月に浙江吉利が設立。昨年中に高級クロスオーバー車を中国で発売したが、中国乗用車協会によると、今年1─9月の販売台数は6万0600台強にとどまる。米EV大手テスラのクロスオーバー車「モデルY」は同時期に中国で約28万5900台を販売した。ジーカーの価格設定は29万9000元からと、モデルYを上回る水準。ジーカーは海外市場向け価格は明らかにしていない。
同社はテスラのほか中国新興EV蔚来集団(NIO)との競争も意識し、唯一の車種であるクロスオーバー車を来年欧州で販売することを視野に入れている。
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