- 2022/12/20 掲載
営業職5万人、7%賃上げ=「働きがい向上」へ来年度―日本生命社長
日本生命保険の清水博社長は19日までにインタビューに応じ、営業職員約5万人を対象に2023年度から7%程度の賃上げを検討していると明らかにした。100億円超を原資に職員の待遇を改善し、顧客サービスの向上につなげたい考えだ。内勤職員の賃上げも検討しており、清水氏は「職員の働きがいを引き上げたい」と述べた。
日生は22年度から営業職員の評価制度を見直し、約2年間の育成期間を終えた職員を対象に3段階の認定制度を導入した。従来は保険の販売件数を評価の中心としていたが、担当する顧客数や、契約後も顧客を定期訪問して内容の確認をしているかなどを評価項目に追加した。
23年度からは3段階のランクを給与に反映させる。清水氏は「より重点的に『お客さま本位』の活動ができるようにする」と狙いを説明した。
日生は、50年に投資先企業の温室効果ガス排出量を実質ゼロとする目標を掲げている。今後は排出量が多い投資先の約70社に対し、削減に向けた具体的な工程表の策定と開示を求める。
清水氏は「排出量が多い企業の株式をあえてこれからも持つ」と強調。脱炭素化への取り組みを経営上の重要項目としてどのように位置付けているかについて、「監視・監督することが機関投資家としての役割だ」との考えを示した。
【時事通信社】 〔写真説明〕インタビューに答える日本生命保険の清水博社長=5日、東京都千代田区
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