- 2022/12/20 掲載
午前の日経平均は小反発、自律反発期待 日銀総裁会見に関心
日経平均は小幅に反発してスタートし、小幅高での値動きとなった。前日までの3営業日で900円超下落しており、自律反発期待の買いが断続的に入った。指数は一時約100円高の2万7339円49銭に上昇した。ファーストリテイリングの上昇が約30円、指数の押し上げに寄与した。
市場では「取り立てて材料もない中、ボックス相場が続いている。レンジは2万7000円─2万9000円に切り上がっており、下限に近づいたことで押し目買いが入った」(しんきんアセットマネジメント投信の藤原直樹運用本部長)との声が聞かれた。
前日の米国市場ではハイテク株安となったが、東京市場では半導体関連や電子部品はまちまちだった。為替が前日から円安方向に振れて輸出関連の一角は底堅い。政府・日銀による共同声明の見直しを巡る観測報道を受け、今後の政策修正への思惑から銀行や保険はしっかりだった。
TOPIXは0.4%高の1943.21ポイントで午前の取引を終了した。東証プライム市場の売買代金は1兆1855億0300万円だった。東証33業種では、値上がりは海運業や保険業、鉱業など28業種で、値下がりはサービス業やガラス・土石製品、パルプ・紙など5業種だった。
株主還元拡大の思惑が出た川崎汽船が大幅高となった。三井住友FGは年初来高値を更新。第一生命HLDGや三菱重工業は大幅高だった。一方、エムスリーは大幅安、東京エレクトロンは小安い。
東証プライム市場の騰落数は、値上がりが1152銘柄(62%)、値下がりは590銘柄(32%)、変わらずは95銘柄(5%)だった。
最新ニュースのおすすめコンテンツ
PR
PR
PR