• 2022/12/21 掲載

NY外為市場=円急伸、対ドルで131円台後半 日銀決定受け

ロイター

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[ニューヨーク 20日 ロイター] - ニューヨーク外為市場では円が対ドルで4カ月ぶり高値を付け、1日としては24年ぶりの大幅な伸びを記録する勢い。日銀がイールドカーブ・コントロール(長短金利操作、YCC)下での10年物国債金利の許容変動幅拡大を決めたことに反応した。

日銀は19─20日の金融政策決定会合で、YCCの枠組みを維持しつつ、長期金利の許容変動幅をプラスマイナス0.5%程度に拡大し。黒田東彦総裁は決定会合後の会見で「金融緩和の持続性を高めることで、物価安定目標の実現を目指していく」とした。

金融政策の現状維持がコンセンサスだったこともあり、日銀の決定を受け、市場には衝撃が走った。

終盤の取引で、ドル/円は3.9%安の131.655円。一時、8月初旬以来の安値となる130.58円に沈んだ。

CIBCキャピタルマーケッツの北米FX戦略責任者ビパン・ライ氏は、日銀の決定が「今ではなく、2023年初頭ごろになると想定していた」とし、オーバーナイト取引で為替市場を揺さぶったと指摘した。

さらに「中期的なリスクはドル/円の下落に傾いており、ドル/円市場の規模を踏まえると、影響は他の通貨にも及ぶはずだ」と述べた。

黒田総裁は長期金利の許容変動幅拡大を決定したことについて、市場機能を改善するためで、「利上げではない」と明言。しかし、ラボバンクのFX戦略責任者ジェーン・フォーリー氏はその後も円が勢いを維持していることについて「市場が黒田総裁の言葉を信じていないことを示唆している」と指摘。「市場の焦点は日銀がさらなる引き締めに道を開くかどうかで、市場はそれが春にも到来する可能性があると確信しているようだ」とし、ドル/円が125円まで下落する可能性もあると述べた。

円は幅広い通貨に対し上昇。ユーロ/円は最大3.5%安の140.17円と、9月終盤以来の安値を更新。ポンド/円も最大3.7%下落し、10月12日以来の安値となる160.34円を付けた。

ユーロ/ドルは0.12%高の1.0621ドル。

リスクに敏感な豪ドルは対米ドルで0.38%下落し、1カ月ぶり安値を付けた。

暗号資産(仮想通貨)のビットコインは2.9%高の1万6922ドル。

ドル/円 NY終値 131.70/131.71

始値 132.45

高値 132.89

安値 130.59

ユーロ/ドル NY終値 1.0621/1.0624

始値 1.0640

高値 1.0658

安値 1.0595

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