- 2022/12/21 掲載
デジタル資産取引、三菱UFJ信託など7社で共通基盤整備
これまで三菱UFJ信託は自社でデジタル資産をやり取りする際の基盤となる「プログマ」の開発を進めてきたが、デジタルアセット市場が本格的に拡大するには圧倒的な利便性が不可欠と判断。金融機関のグループや業界の垣根を超え、より中立性の高い「共同事業体」を作ることとした。三菱UFJ信託の木村智広常務は会見で「標準化がキーワード。プログマは基盤であり1社で独占すべきものではない」と述べた。
インフラ基盤を共通化することで、ウォレットの違いによる不便さがなくなるなど、利用者の利便性が高まる。
「セキュリティー・トークン(ST)」とは、不動産をはじめとしてさまざまな資産を裏付けに、ブロックチェーン技術を使って発行される証券。不動産STだけで2022年には400億円だった市場が32年には2.6兆円、その他を合わせて約4兆円に拡大すると三菱UFJ信託は試算している。
合弁会社は三菱UFJ信託の子会社にならないように最大でも49%出資にとどめ、他の2信託のほか、三井住友フィナンシャルグループ、日本初となるデジタル証券の取引所「大阪デジタルエクスチェンジ」を始めるSBI PTSホールディングス、JPX総研、NTTデータが出資する。IPO時には出資者拡大の可能性も考えている。
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