- 2022/12/22 掲載
米国株式市場=続伸、ダウ526ドル高 企業決算や消費者信頼感改善が支援
[21日 ロイター] - 米国株式市場は主要3指数が続伸。今月に入り最大の上げを記録した。スポーツ用品大手ナイキと宅配大手フェデックスの決算や消費者信頼感の改善、インフレ期待の低下に支援された。
ナイキは北米での堅調な需要を背景に第2・四半期(9─11月)売上高が市場予想を上回り、株価が12%急伸した。
フェデックス株も3.4%上昇。同社は9月に業績見通しを撤回し市場の混乱につながったが、9─11月決算発表でガイダンスを示し、10億ドルのコスト削減計画を発表した。
クルーズ船運航会社カーニバルも4.7%上昇。四半期の損失が予想よりも小幅にとどまった。
コンファレンス・ボード(CB)が21日発表した12月の米消費者信頼感指数は4月以来の高水準を記録。インフレが鈍化し労働市場が堅調を維持する中、向こう1年間の期待インフレ率は6.7%と、2021年9月以来の低水準となった。
エドワード・ジョーンズの投資ストラテジスト、アンジェロ・コウカファス氏はナイキとフェデックスに言及し「市場は幅広く上昇した。企業からの明るいコメントや消費者信頼感の改善に支援されている」と語った。
ただ、この日発表された11月の米中古住宅販売戸数は年率換算で前月比7.7%減の409万戸と2年半ぶりの低水準となった。住宅ローン金利上昇が影響しているが、データは米連邦準備理事会(FRB)の引き締めペース減速を巡る期待につながる可能性がある。
コモンウェルス・ファイナンシャル・ネットワークの投資運用責任者、ブライアン・プライス氏は「マクロレベルでは経済の弱さが見られているが、ミクロレベルでは企業が底堅さを示しており、収益の観点から前向きな期待をもたらしている。この組み合わせはプラスに働くだろう」と指摘する。
S&P主要11セクターは全て上昇。エネルギーが1.89%高と上げを主導した。原油価格の上昇に支援された。上げ幅が最も小さかったのは主要消費財で0.8%高だった。
映画館運営AMCエンターテインメント・ホールディングスは4.3%上昇。破綻した同業の英シネワールド・グループの一部資産取得に向けた協議を停止したと発表した。
ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を3.43対1の比率で上回った。ナスダックでも2.10対1で値上がり銘柄数が多かった。
米取引所の合算出来高は98億1000万株。直近20営業日の平均は111億6000万株。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 33376.48 +526.74 +1.60 33028.09 33437.84 33028.09
前営業日終値 32849.74
ナスダック総合 10709.37 +162.26 +1.54 10592.00 10753.57 10569.20
前営業日終値 10547.11
S&P総合500種 3878.44 +56.82 +1.49 3839.49 3889.82 3839.49
前営業日終値 3821.62
ダウ輸送株20種 13563.84 +179.21 +1.34
ダウ公共株15種 970.48 +11.99 +1.25
フィラデルフィア半導体 2644.50 +60.86 +2.36
VIX指数 20.07 -1.41 -6.56
S&P一般消費財 1027.58 +16.01 +1.58
S&P素材 496.54 +4.12 +0.84
S&P工業 838.65 +15.20 +1.85
S&P主要消費財 784.02 +6.38 +0.82
S&P金融 567.97 +9.51 +1.70
S&P不動産 232.69 +2.11 +0.92
S&Pエネルギー 663.17 +12.31 +1.89
S&Pヘルスケア 1589.73 +20.49 +1.31
S&P通信サービス 159.64 +1.87 +1.19
S&P情報技術 2229.68 +36.75 +1.68
S&P公益事業 359.32 +4.81 +1.36
NYSE出来高 8.61億株
シカゴ日経先物3月限 ドル建て 26455 + 135 大阪比
シカゴ日経先物3月限 円建て 26410 + 90 大阪比
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