- 2022/12/22 掲載
香港のポートフォリオ投資、第3四半期は1年ぶり大幅流出
リターンが低迷する中、株式や投資ファンドから資金を引き揚げる動きが広がった。
純流出額は前四半期比34.4%増。
株式からの資金流出が目立った。香港取引所の1─9月の新規株式公開(IPO)は前年比74%急減。香港株式市場のハンセン指数の下落率は、アジア太平洋地域で深セン総合指数、韓国KOSPI200指数に次ぎ3番目に大きかった。
香港政府は、観光や個人消費を圧迫していた一部の新型コロナウイルス感染対策を緩和しているが、香港経済は中国本土との結びつきが依然強い。
DBS銀行のエコノミストは「第3・四半期の統計には、11月の中国のゼロコロナ政策緩和に伴う投資家心理の改善が反映されていない。第4・四半期は純流入に戻る可能性がある」とし、香港ドルが対ドルで下落したことも一因かもしれないと述べた。
香港金融管理局(HKMA)は香港ドル安を阻止するため、今年41回の介入を実施している。
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