- 2022/12/26 掲載
日経平均は反発、材料欠く中で伸び悩み 売買代金は今年最低に
日経平均は前営業日比64円高と買い先行でスタートし、一時2万6438円65銭に上値を伸ばした。前週は日銀会合を挟んで終値ベースで約1000円下落しており、見直し買いが優勢となった。
前週末の米市場に追随し、値がさの半導体関連が指数を支援した。原油高を受け資源関連も堅調。為替の円高が一服する中、自動車など輸出関連株もしっかりだった。一方、前週末に買われた銀行や保険は軟調だった。
売買一巡後は、材料に乏しい上、商いも薄く伸び悩んだ。午後には日銀の黒田東彦総裁による講演の内容が伝わったが、これまでの説明の範囲内と受け止められ、相場の反応は限られた。
年末を控えて市場では「年内は目立つイベントがない。12月決算銘柄の配当取りの動きも想定され、底堅いのではないか」(三木証券の北沢淳商品部投資情報グループ次長)との見方が聞かれた。
一方、中国のコロナ感染動向には注意が必要とみられている。年明けには米雇用統計などの重要指標の発表が控えていることもあって「上値の追いにくさもある」(北沢氏)という。
TOPIXは0.24%高の1902.52ポイント、東証プライム市場指数は前営業日比0.24%高の978.92ポイントで取引を終了した。プライム市場の売買代金は1兆7793億2300万円だった。東証33業種では、値上がりは鉱業や非鉄金属、鉄鋼など24業種で、値下がりは電気・ガス業や保険業、銀行業など9業種だった。
東京エレクトロンやファーストリテイリングが堅調だったほか、リクルートHLDGもしっかり。三菱UFJ FGや第一生命HLDGが軟調。東京電力HLDGは売られた。
スタンダード市場に上場したアルファパーチェスの初値は公開価格を1.2%下回る869円で、730円で取引を終えた。同じくダイワ通信の初値は公開価格を4.7%下回る1620円、その後1495円で取引を終えた。
東証プライム市場の騰落数は、値上がりが1056銘柄(57%)、値下がりは691銘柄(37%)、変わらずは91銘柄(4%)だった。
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