• 2023/01/20 掲載

中国ヘッジファンド、昨秋の党大会を投資好機と判断し大もうけ

ロイター

photo
  • icon-mail
  • icon-print
  • icon-hatena
  • icon-line
  • icon-close-snsbtns
会員になると、いいね!でマイページに保存できます。
[香港 19日 ロイター] - 中国の習近平総書記が昨年10月の共産党大会で3期目続投を決め、イデオロギー重視と経済軽視の路線が懸念されて中国株が急落した時期以降、逆に中国株を買い増していたヘッジファンドが、大きなリターンを得ていた。消息筋の話やファンド書類で明らかになった。中国の「ゼロコロナ」政策や規制策が昨年末近くごろに急激に方向転換するに至った風向きの変化をいち早く察知していたためという。

MSCI中国株指数は昨年10月に17%も下落。しかし、11月と12月にかけて同指数は36%反発し、株安を買い場とみたヘッジファンドが買い出動したと指摘されていた。

消息筋2人によると実際、アジア最大級のヘッジファンド、グリーンウッズ・アセット・マネジメント(香港)の旗艦ファンド「ゴールデン・チャイナ・ファンド」は11─12月で45%上昇。値下がりしていた消費関連株やハイテク株を11月初め頃に買い入れた。同社の10月の株式投資比率はネットベースで5割未満だったが、11月は8割超に上昇。党大会から得られるメッセージはむしろ経済発展の重視であり、ゼロコロナ政策や不動産業界への規制策も想定されているより早く変更され得ると受け止めたためという。

上海重陽投資管理のWang Qing会長も、中国政府の政策サイクルを理解することは投資の要だと指摘。同氏も党大会の閉幕を経済重視とコロナ政策修正に向けた転換点と受け止めたという。

同氏によると、昨年10─12月期に傘下ファンドを株式強気に転換させ、割安な香港上場株を購入して株投資比率をネットベースで9割超にした。同氏の米ドル建て「ダイナミック・バリューファンド」は11月に21%も上昇し、12月も5%、今年の年初2週間も9%のプラスだ。

消息筋によると、ゴールデン・パイン・アセット・マネジメントも旗艦「ゴールデン・パイン・ファンド」の昨年11─12月のパフォーマンスが23%上昇。不動産株や米預託証券(ADR)の中国株を大きく値下がりする中でも持ち続けたり、むしろ買い増したりしたとし、昨年全体のリターンも正味20%になったという。

評価する

いいね!でぜひ著者を応援してください

  • 0

会員になると、いいね!でマイページに保存できます。

共有する

  • 0

  • 0

  • 0

  • 0

  • 0

  • 0

  • icon-mail
  • icon-print
  • icon-hatena
  • icon-line
関連タグ タグをフォローすると最新情報が表示されます
あなたの投稿

    PR

    PR

    PR

処理に失敗しました

人気のタグ

投稿したコメントを
削除しますか?

あなたの投稿コメント編集

機能制限のお知らせ

現在、コメントの違反報告があったため一部機能が利用できなくなっています。

そのため、この機能はご利用いただけません。
詳しくはこちらにお問い合わせください。

通報

このコメントについて、
問題の詳細をお知らせください。

ビジネス+ITルール違反についてはこちらをご覧ください。

通報

報告が完了しました

コメントを投稿することにより自身の基本情報
本メディアサイトに公開されます

必要な会員情報が不足しています。

必要な会員情報をすべてご登録いただくまでは、以下のサービスがご利用いただけません。

  • 記事閲覧数の制限なし

  • [お気に入り]ボタンでの記事取り置き

  • タグフォロー

  • おすすめコンテンツの表示

詳細情報を入力して
会員限定機能を使いこなしましょう!

詳細はこちら 詳細情報の入力へ進む
報告が完了しました

」さんのブロックを解除しますか?

ブロックを解除するとお互いにフォローすることができるようになります。

ブロック

さんはあなたをフォローしたりあなたのコメントにいいねできなくなります。また、さんからの通知は表示されなくなります。

さんをブロックしますか?

ブロック

ブロックが完了しました

ブロック解除

ブロック解除が完了しました

機能制限のお知らせ

現在、コメントの違反報告があったため一部機能が利用できなくなっています。

そのため、この機能はご利用いただけません。
詳しくはこちらにお問い合わせください。

ユーザーをフォローすることにより自身の基本情報
お相手に公開されます