- 2023/01/20 掲載
独12月生産者物価指数、前年比21.6%上昇 伸び率は鈍化
[ベルリン 20日 ロイター] - 独連邦統計庁が20日公表した12月の生産者物価指数(PPI)は、前年同月比21.6%上昇した。エネルギー価格が下落したことなどから前月と比べて伸びが鈍化した。
アナリストの予想は20.8%の上昇だった。11月の上昇率は28.2%。
前月比では0.4%下落した。エネルギー価格の低下により3カ月連続でマイナスとなった。ただ下落幅は市場予想の1.2%よりも小幅だった。
LBBW銀行のシニアエコノミスト、イェンス・オリバーニクラシュ氏は「良いニュースは上昇の勢いが現時点で明らかに緩和されつつあることだ」と指摘した。
エネルギー価格は前月比1.0%下落した。天然ガスや鉱物油製品が寄与した。
PPIの前年比伸び率は昨年8月と9月に45.8%でピークに達し、それ以降は鈍化傾向が続いている。
コメルツ銀行の経済調査部門を統括するラルフ・ソルベーン氏は「コア消費者物価指数の伸びも数カ月以内に頭打ちになるとの期待を強める内容だった」と評価した。
2022年のPPIは前年比32.9%上昇した。統計庁によると、1949年の調査開始以来最大の上昇率だった。
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