- 2023/02/01 掲載
エクソン、22年は最高益の560億ドル 費用削減奏功 EUの増税は重し
[ヒューストン 31日 ロイター] - 米石油大手エクソンモービルが31日発表した2022年の利益は560億ドルと、08年に記録したこれまでの最高である452億ドルを上回った。コロナ禍中のコスト削減が奏功した。西側諸国の石油業界の利益としても過去最高となる。
エクソンの株価は午前の取引で約1%上昇した。
22年通年利益は時間当たりでは約630万ドルとなる。費用を除く通期利益は591億ドル。調整後の1株当たり利益は3.40ドルで、リフィニティブのまとめたアナリスト予想の3.29ドルを上回った。
石油・ガス生産量は前年比日量約10万バレル増の同380万バレルだった。
営業活動によるキャッシュフローは768億ドルと、21年の481億ドルから拡大した。
ただ、欧州連合(EU)が導入した超過利潤税(ウインドフォール課税)は22年第4・四半期利益を13億ドル下押しした。エクソンは昨年末、課税は不当として提訴している。
第4・四半期の費用を除く利益は前年同期比60%増の140億ドル。ただ、原油価格の弱含みや寒波に伴う一部事業の操業停止が響き、前期比では約25%減少した。
22年の石油・ガスの新規開発プロジェクトへの支出は前年比37%増の227億ドル。ガイアナでのプロジェクトや米シェール油田、燃料精製、化学製品に絡む支出を増加した。
PR
PR
PR