• 2023/02/01 掲載

アダニ中核企業の公募増資完了、不正疑惑でも投資家から資金確保

ロイター

photo
  • icon-mail
  • icon-print
  • icon-hatena
  • icon-line
  • icon-close-snsbtns
会員になると、いいね!でマイページに保存できます。
[ムンバイ 31日 ロイター] - インドの財閥アダニ・グループは31日、中核企業のアダニ・エンタープライゼズによる25億ドルの公募増資を無事完了させた。空売りで知られる投資会社ヒンデンブルグ・リサーチに不正疑惑を指摘されて以来、傘下企業の株価が軒並み急落していたが、今回は投資家から相応の資金を確保できた。

インドで過去最大規模とされたこの増資は、アダニにとって重要な意味があった。グループ全体の債務を圧縮するだけでなく、グループを率いるゴータム・アダニ氏に対する市場の「信任投票」という面があったためだ。

ヒンデンブルグは先週のリポートで、アダニがタックスヘイブン(租税回避地)を不正に利用し、高水準の債務も抱えていると主張。アダニ側はこれを否定したが、傘下企業の株価が大きく打撃を受け、アダニ氏自身の資産額もフォーブス誌のランキングで世界第3位から一気に8位に後退してしまった。

それでも今回の増資は、メイバンク・セキュリティーズやアブダビ投資庁、インドのHDFC生命保険、国営インド生命保険会社といったいわゆる「アンカー投資家」が全体の3割を引き受けた。

ただこうした外国機関投資家や大口の法人の資金流入が支えになった半面、個人投資家やアダニ・エンタープライゼズ従業員の購入は低調にとどまっている。

市場関係者からは、増資の目的のうち債務削減の資金確保は達成されたが、投資家の裾野を広げるという部分は成功していないとの声が聞かれた。

アナンタ・ナゲスワラン政府主席経済顧問は、アダニとヒンデンブルグの論戦について質問されると、インドの企業セクター全体は債務負担が軽減されてきており、バランスシートは健全で、特定企業グループで起きている事態は市場と当該グループ間の問題だと述べた。

評価する

いいね!でぜひ著者を応援してください

  • 0

会員になると、いいね!でマイページに保存できます。

共有する

  • 0

  • 0

  • 0

  • 0

  • 0

  • 0

  • icon-mail
  • icon-print
  • icon-hatena
  • icon-line
関連タグ タグをフォローすると最新情報が表示されます
あなたの投稿

    PR

    PR

    PR

処理に失敗しました

人気のタグ

投稿したコメントを
削除しますか?

あなたの投稿コメント編集

機能制限のお知らせ

現在、コメントの違反報告があったため一部機能が利用できなくなっています。

そのため、この機能はご利用いただけません。
詳しくはこちらにお問い合わせください。

通報

このコメントについて、
問題の詳細をお知らせください。

ビジネス+ITルール違反についてはこちらをご覧ください。

通報

報告が完了しました

コメントを投稿することにより自身の基本情報
本メディアサイトに公開されます

必要な会員情報が不足しています。

必要な会員情報をすべてご登録いただくまでは、以下のサービスがご利用いただけません。

  • 記事閲覧数の制限なし

  • [お気に入り]ボタンでの記事取り置き

  • タグフォロー

  • おすすめコンテンツの表示

詳細情報を入力して
会員限定機能を使いこなしましょう!

詳細はこちら 詳細情報の入力へ進む
報告が完了しました

」さんのブロックを解除しますか?

ブロックを解除するとお互いにフォローすることができるようになります。

ブロック

さんはあなたをフォローしたりあなたのコメントにいいねできなくなります。また、さんからの通知は表示されなくなります。

さんをブロックしますか?

ブロック

ブロックが完了しました

ブロック解除

ブロック解除が完了しました

機能制限のお知らせ

現在、コメントの違反報告があったため一部機能が利用できなくなっています。

そのため、この機能はご利用いただけません。
詳しくはこちらにお問い合わせください。

ユーザーをフォローすることにより自身の基本情報
お相手に公開されます