- 2023/02/01 掲載
午前の日経平均は反発、米株高を好感 買い一巡後は上げ幅縮小
日経平均は寄り付きから150円高と、しっかりとスタートした。寄り付き直後には、前営業日比約220円高の2万7547円67銭まで上昇する場面もあった。一方、重要イベントを控えて積極的に上値を試す動きにはならず、買いが一服すると次第に上げ幅は縮小。循環的な物色がみられたほか、決算を手掛かりにした売買も活発になった。
マーケット参加者の関心はFOMCに移っている。足元の利上げペースの鈍化は織り込み済みとの指摘があり、「3月以降の米連邦準備理事会(FRB)の利上げペースに注目が集まっている」(国内証券・ストラテジスト)という。市場の間では先々の利上げ停止への期待感もある中、「FOMCの結果で利上げ継続の思惑が高まれば、米金利高、株安となる可能性もある」(同)という。
雨宮総研の代表・雨宮京子氏は、目先の日経平均について「2万7500円が壁になっており、(同水準を)明確に上抜けるのは難しい」と話す。一方、売り材料も見当たらないことから下値は堅く、「2万7000円台で一進一退となりそうだ」とみている。
TOPIXは0.17%高の1978.65ポイントで午前の取引を終了。東証プライム市場の売買代金は1兆5803億5500万円だった。東証33業種では、海運業、サービス業、鉄鋼など20業種が値上がり。一方、ガラス・土石業、陸運業、精密機器など13業種は値下がりした。
個別では、東京エレクトロン、アドバンテストなど半導体関連株がしっかり。一方、前日に受注見通しの引き下げを発表したレーザーテックは12%安と大幅下落した。
東証プライム市場の騰落数は、値上がりが968銘柄(52%)、値下がりが770銘柄(42%)、変わらずが95銘柄(5%)だった。
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