- 2023/02/09 掲載
午前の日経平均は続落、半導体株が軟調 材料難で方向感乏しい
日経平均は前営業日比153円安で取引を開始した後、心理的節目の2万7500円を挟んでもみ合う展開が続いた。その後は下げ渋る場面もみられたが、前引けにかけては小幅な値動きにとどまった。
前日の米国市場ではハイテク株比率の高いナスダック総合や主要な半導体関連銘柄で構成するフィラデルフィア半導体株指数(SOX)が下落したことから、東京市場でも半導体関連銘柄が売られ、指数の重しとなった。8日の米連邦準備理事会(FRB)高官による発言がタカ派寄りだったことも、金融引き締め長期化への警戒につながり、投資家心理を悪化させた。
岩井コスモ証券の林卓郎投資情報センター長は「来週の米CPIまではネタ切れで、今週は企業決算を手掛かりに売り買いが交錯する相場展開が続くだろう」との見方を示した。きょうは終日、2万7500円を挟んで、もみ合う展開が想定されるという。
後場には注目のトヨタ自動車の決算が発表される。林氏は「同社に関連する部品メーカーの決算があまり良い数字ではなかったので、市場も期待はしていないだろう」と話した。
TOPIXは0.20%安の1980.07ポイント。東証プライム市場の売買代金は1兆2066億2100万円だった。東証33業種では、繊維業、卸売業、ガラス・土石製品など13業種が値上がり。一方、電気・ガス業や電気機器、陸運業など20業種は値下がりした。
個別では東京エレクトロンが2.3%安。決算発表を控えているトヨタ自動車は0.3%安だった。一方、8日に好調な業績見通しを発表したAGCは4%高と堅調だった。
東証プライム市場の騰落数は、値上がりが835銘柄(45%)、値下がりは894銘柄(48%)、変わらずは105銘柄(5%)だった。
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