- 2023/02/10 掲載
アディダス、今年の減収率は1桁台後半へ 「イージー」在庫響く
米ラッパーの「イエ(Ye)」ことカニエ・ウエスト氏と手がけていたブランド「イージー(Yeezy)」製品の販売見送りに伴って、今年の売上高が約12億ユーロ(12億9000万ドル)下振れし、営業利益も5億ユーロ前後減って、収支がほぼゼロになる恐れがあるとしている。同氏の人種差別的な発言を巡り、昨年10月にアディダスは同氏との協業を解消していた。
アディダスは「イージー製品の在庫活用に向けて将来的な選択肢を見直し続けているが、今回の見通しでは既存在庫を販売しないことで、業績に大幅なマイナスを及ぼす事態を既に織り込んだ」と説明した。
イージー製品の在庫を一括償却した場合、営業利益はさらに5億ユーロ減少し、2024年の黒字回復を目指す取り組みで一時的に2億ユーロの費用も発生するので、最悪のケースでは今年は7億ユーロの赤字を計上すると警告している。
関連コンテンツ
PR
PR
PR