- 2023/02/22 掲載
NY外為市場=ドル小幅上昇、強い経済指標が支え
[ニューヨーク 21日 ロイター] - 終盤のニューヨーク外為市場では、ドルが小幅上昇した。強い米経済指標が支えとなった。ただ、英ポンドに対しては下落した。
米S&Pグローバルが21日発表した2月の米総合購買担当者景気指数(PMI)速報値は50.2と、8カ月ぶりの高水準となった。
ウェルズ・ファーゴ証券(ロンドン)のマクロ担当者、エリック・ネルソン氏は、先行指標は米国の景気後退が近いことを示す一方、遅行指標は依然として堅調な需要を示すなど、相反する点がみられると指摘。このため、米連邦準備理事会(FRB)は慎重な姿勢を崩さず、より積極的な利上げのハードルが高くなるとの見方を示した。「FRBの引き締めペースは慎重になり、欧州中央銀行(ECB)や他の中銀が追い付いてきてため、米ドルの上昇は今のところ限定的になる見通し」という。
ユーロ/ドルは0.34%安の1.0648ドル。S&Pグローバルが21日発表したユーロ圏の2月の総合購買担当者景気指数(PMI)速報値は52.3で、1月の50.3から予想以上に上昇した。製造業の景況感は悪化したが、よりインフレに敏感なサービス部門が回復したことで下げは限定的となった。
英ポンドは0.56%上昇の1.2106ドルだった。S&Pグローバル/CIPSの2月の英国総合購買担当者景気指数(PMI)速報値は53.0に上昇。景気後退のリスクが縮小したと受け止められた。
ドル指数は104.16と0.25%高。序盤の下げから回復して、この日の高値104.26付近で推移している。
ドル/円 NY終値 134.99/135.02
始値 134.59
高値 135.22
安値 134.60
ユーロ/ドル NY終値 1.0646/1.0650
始値 1.0655
高値 1.0697
安値 1.0638
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