- 2023/03/10 掲載
SVBファイナンシャル株価急落、株式売却で 他の銀行株も下げ
株価は過去25年間で最大の下げとなる勢い。SVBはベンチャーキャピタル(VC)からの資金調達が引き続き当面制限される可能性があるとしたほか、最高経営責任者(CEO)のグレッグ・ベッカー氏は顧客のキャッシュバーン(現金燃焼)が2月に増加したと述べた。
新興企業にとって重要な金融機関であるSVBは、2022年に株式市場に上場した、VCの支援を受けているテクノロジーおよびヘルスケア分野の米新興企業のほぼ半分と提携している。
ベッカー氏は投資家向けの書簡で「VCの展開はわれわれの予想通りだが、高止まりしていた顧客のキャッシュバーンが2月に一段と増加し、預金が予想より減少した」とした。
SVBの株式売却や暗号資産(仮想通貨)関連企業を中心に取引する銀行持ち株会社の米シルバーゲート・キャピタルの自主精算決定を受け、S&P500銀行指数が約6%急落。1日の下げとしては2年超ぶりの大きさとなった。
SPDRの上場投資信託(ETF)であるS&P地銀ETFは7%超下げ、21年1月以来の安値を記録。米大手銀行も打撃を受け、JPモルガンとバンク・オブ・アメリカはともに5%以上下落した。
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