- 2023/03/10 掲載
午前の日経平均は反落、米株安を嫌気 連騰後の売りも
日経平均は237円安と軟調にスタートした。主力株や指数寄与度の大きい銘柄で売り圧力が強まったほか、幅広い銘柄で売りが優勢となった。日経平均は一時、前営業日比約370円安の2万8246円37銭まで下落した。一方、個別材料を手掛かりにした物色もみられ、指数を下支えした。
きょうの日経平均は軟調な展開となっているものの、米国株の調整に比べると「日本株は底堅い」(国内証券・ストラテジスト)との意見が聞かれた。丸三証券の投資情報部長・丸田知宏氏は、金融引き締めにより景気減速が意識される米国と異なり、「日本経済はコロナ禍からの経済正常化で堅調との見方が、株価を支えている」と指摘した。目先の日経平均は短期的な調整をこなしつつも、「しっかりした展開が続くのではないか」としている。
TOPIXは1.33%安の2043.57ポイントで午前の取引を終了。東証プライム市場の売買代金は2兆3910億3000万円だった。東証33業種では、パルプ・紙、海運業、ゴム製品の3業種が値上がり。銀行業、小売業、証券業など30業種は値下がりした。
個別では、前日に自社株買いを発表した大日本印刷が7.6%高と堅調に推移。凸版印刷は8.1%高となり、「大日本印刷につれ高したのではないか」(国内証券・ストラテジスト)との声が聞かれた。
セブン&アイ・ホールディングスは5.1%安と軟調だった。前日にイトーヨーカ堂の店舗を追加削減すると発表したことが嫌気された。
東証プライム市場の騰落数は、値上がりが183銘柄(9%)、値下がりは1602銘柄(87%)、変わらずは50銘柄(2%)だった。
PR
PR
PR