• 2023/03/10 掲載

米インフレ圧力、想定よりも持続的 NY連銀が内部モデルで調査

ロイター

photo
  • icon-mail
  • icon-print
  • icon-hatena
  • icon-line
  • icon-close-snsbtns
会員になると、いいね!でマイページに保存できます。
[9日 ロイター] - 米ニューヨーク(NY)連邦準備銀行は9日、ここ数カ月のインフレ圧力低下は実際には幻に過ぎず、基調的な物価圧力は実際に加速しているとする報告書を公表した。米連邦準備理事会(FRB)のインフレ対応にとって厳しい調査結果となりそうだ。

金融政策見通しの複雑さが増し、FRBの積極的な利上げが物価上昇圧力に必要な抑制とはなっていないという見方を強めかねない。その結果、FRBは長期的にわたって利上げをさらに進めることを求められる可能性がある。

報告書は「多変量コアトレンド(MCT)」と呼ばれる内部モデルにフォーカス。このモデルは個人消費支出(PCE)価格指数から得られる要素やトレンドをより完全に読み取ることができるように設計されたインフレ指標だ。

エコノミストはブログの中で、最近のインフレ指標の上方修正と予想を上回るインフレ水準により、これまで物価上昇圧力が冷え込んでいるように見えていた状況が一変したと指摘する。

1月のMCTは4.9%となり、12月の上方修正された4.8%から上昇。これは1カ月前、当初3.7%と報告されていた。

このモデルでインフレ率が上昇したのは、住宅成分を取り除いたコア財とコアサービスによるものだ。特に非住宅サービスインフレの粘着性はパウエルFRB議長を含む政策立案者の懸念となっている。

調査によると、問題はこれまでの想定よりもさらに深刻で、「パンデミック(新型コロナウイルス世界的大流行)前の平均値と比較すると、コア財トレンドは約0.9%ポイント、コアサービス(住宅除く)は1.1%ポイントそれぞれ高い」という。

NY連銀は、これとは対照的に、住宅インフレは上昇していたが、ここ数カ月で安定したと指摘した。

評価する

いいね!でぜひ著者を応援してください

  • 0

会員になると、いいね!でマイページに保存できます。

共有する

  • 0

  • 0

  • 0

  • 0

  • 0

  • 0

  • icon-mail
  • icon-print
  • icon-hatena
  • icon-line
関連タグ タグをフォローすると最新情報が表示されます
あなたの投稿

    PR

    PR

    PR

処理に失敗しました

人気のタグ

投稿したコメントを
削除しますか?

あなたの投稿コメント編集

機能制限のお知らせ

現在、コメントの違反報告があったため一部機能が利用できなくなっています。

そのため、この機能はご利用いただけません。
詳しくはこちらにお問い合わせください。

通報

このコメントについて、
問題の詳細をお知らせください。

ビジネス+ITルール違反についてはこちらをご覧ください。

通報

報告が完了しました

コメントを投稿することにより自身の基本情報
本メディアサイトに公開されます

必要な会員情報が不足しています。

必要な会員情報をすべてご登録いただくまでは、以下のサービスがご利用いただけません。

  • 記事閲覧数の制限なし

  • [お気に入り]ボタンでの記事取り置き

  • タグフォロー

  • おすすめコンテンツの表示

詳細情報を入力して
会員限定機能を使いこなしましょう!

詳細はこちら 詳細情報の入力へ進む
報告が完了しました

」さんのブロックを解除しますか?

ブロックを解除するとお互いにフォローすることができるようになります。

ブロック

さんはあなたをフォローしたりあなたのコメントにいいねできなくなります。また、さんからの通知は表示されなくなります。

さんをブロックしますか?

ブロック

ブロックが完了しました

ブロック解除

ブロック解除が完了しました

機能制限のお知らせ

現在、コメントの違反報告があったため一部機能が利用できなくなっています。

そのため、この機能はご利用いただけません。
詳しくはこちらにお問い合わせください。

ユーザーをフォローすることにより自身の基本情報
お相手に公開されます