- 2023/03/11 掲載
シリコンバレー銀行破綻、金融危機以来最大 加州当局が閉鎖命令
規制当局は米連邦預金保険公社(FDIC)を管財人として選任し、その管理下でシリコンバレー銀行の資産が処分されるという。
FDICの声明によると、シリコンバレー銀行の本店および全支店は13日に再開され、遅くとも13日午前には預金の引き出しに応じるという。
SVBからのコメントは現時点で得られていない。
ロイターの試算によると、米国の銀行株が失った時価総額は過去2日間で1000億ドル以上。欧州の銀行株は約500億ドルを喪失した。10日の市場では地銀も値下がりした。
ウォーレン・グローバル・アドバイザーズの会長、クリストファー・ウォーレン氏は「来週は血の雨が降るかもしれない。銀行は問題を抱えており、空売り筋があらゆる銀行、特に小規模の銀行に売り仕掛けしようとしている」と述べた。
CNBCによると、イエレン米財務長官は10日、財務省は最近の状況を把握し、状況を監視しているとし、銀行が損失を被ることは「懸念事項」とした。
財務省の声明によると、イエレン長官は10日、連邦準備理事会(FRB)、FDIC、通貨監督庁(OCC)の関係者と会談し、シリコンバレー銀行の動向について協議。イエレン長官は「銀行規制当局が適切に対応することに全幅の信頼を寄せており、銀行システムはなお弾力的で、規制当局はこのような出来事に対応する有効な手段を有している」と指摘したという。
バンクレイトのアナリスト、マシュー・ゴールドバーグ氏は「2020年以来初の銀行破綻は警鐘を鳴らす」と指摘。「銀行破綻がない、または銀行破綻が少ない時期であっても、自身の預金が安全でFDICの上限額や規制の範囲内にあることを常に確認する必要がある」と述べた。
10日の米国株式市場では、S&P500地銀株指数が4%下落。週間の下落率は18%に達し、09年以降で最大となった。S&P500銀行指数はこの日0.3%安。週間では11%超の下げとなった。
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