- 2023/03/14 掲載
午後3時のドルは上昇133円後半、ショートカバー優勢
仲値にかけて国内輸入企業のドル買いのほか、海外勢によるドル買いフローが入ったとみられ、ドルは一時134.03円付近まで上昇した。
前日の海外市場で一時3.93%台まで低下していた米2年債利回りが4.19%台まで上昇に転じたことも、ドルのサポート要因となった。
今晩発表される米消費者物価指数(CPI)が関心を集める中、市場では強い伸びが確認された場合でも、ドルの上値は重くなりやすいとの見方が広がっている。
クレディ・アグリコル銀行の資本市場本部シニア・アドバイザー、斎藤裕司氏は「(米CPIが強い結果となれば)株価が下落し、さらなる債券の評価損をだす銀行が増えるとの見方から、米金利上昇を見込んだドル買いにはなりづらい」と指摘する。
また、米連邦準備理事会(FRB)がインフレ抑制と金融システム安定の両立をにらみ難しい判断を迫られるとみられ、「しばらく事態の進ちょくを見ながら、落ち着きどころを探る展開になるのでは」(外銀)との声もでている。
あおぞら銀行のチーフマーケットストラテジスト、諸我晃氏は「FRBによる利上げ長期化観測が後退する中、米CPIが下振れれば、ドル売り圧力が強まる可能性がある」とみる。50日移動平均線(132.52円付近)と前日の安値(132.29円付近)を下回れば、節目の130円が意識されやすいという。
ユーロ/ドルは1.0705/09ドル付近。米銀破綻を受けたリスク回避の流れを受けて、16日の欧州中央銀行(ECB)の大幅利上げ観測が後退。足元ではユーロ買いが一服している。
ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円
午後3時現在 133.83/85 1.0705/09 143.30/34
午前9時現在 133.08/10 1.0721/25 142.70/74
NY午後5時 133.18/23 1.0729/33 142.93/97
最新ニュースのおすすめコンテンツ
PR
PR
PR