- 2023/03/15 掲載
中国1─2月主要統計、経済活動の回復まだら模様 小売りはプラスに
[北京 15日 ロイター] - 中国国家統計局が15日発表した1─2月の鉱工業生産は前年同期比2.4%増と、昨年12月の1.3%から伸びが加速した。ただ、ロイターがまとめたアナリスト予想(2.6%増)は若干下回った。
1─2月の小売売上高は前年比3.5%増と、12月の1.8%減から増加に転じ、アナリスト予想と一致した。
1─2月の固定資産投資は5.5%増で、アナリスト予想の4.4%増を上回った。2022年通年の固定資産投資は前年から5.1%増加した。1─2月のインフラ投資は9.0%増だった。
1─2月の不動産投資は5.7%減少し、22年12月に記録した12.2%減から縮小ペースが鈍化した。
中国で昨年末に厳格な新型コロナウイルス規制が解除されてから、経済活動の回復がまだら模様となっていることが浮き彫りとなった形だ。
国泰君安国際のチーフエコノミスト、周浩氏は「勢いが加速しているというよりは、安定している」と指摘。潜在的な成長力を引き出すには強力な政策支援が必要であることを示唆している、と語った。
1─2月の全国都市部調査失業率は、12月の5.5%から5.6%に上昇。統計局の付凌暉報道官は、雇用は基本的に安定しており、失業率上昇は季節的要因によるものとの認識を示した。
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