- 2023/03/15 掲載
日経平均は4日ぶり小反発、米銀破綻への警戒和らぐ 金融株に買い
日経平均は199円高で取引をスタート。上げ幅は一時200円を超えたが、徐々に水準を切り下げ一時マイナス圏に転じた。後場に入っても上値の重い展開が続いたが、小幅高でこの日の取引を終えた。
市場では「前日の米国株が反発したため、東京市場も小康状態。ただ、2月の米消費者物価指数(CPI)では強い数字が出た項目もあり、米連邦公開市場委員会(FOMC)を控え方向感は出づらい」(みずほ証券の倉持靖彦マーケットストラテジスト)との指摘があった。
今晩は米国で2月小売売上高が発表される。岡三証券の松本史雄チーフストラテジストは「クレジットカードの利用データなどをみると、市場予測よりも弱い数字が出る可能性もある」と指摘。その場合は、米連邦準備理事会(FRB)による金融引き締め長期化への懸念が後退し、FOMCを前にプラス材料となるとみている。
TOPIXは0.65%高の1960.12ポイントで取引を終了。東証プライム市場指数は0.64%高の1008.53ポイントだった。東証プライム市場の売買代金は2兆9621億9500万円だった。東証33業種では、銀行業や保険業、鉄鋼など26業種が値上がり。陸運業やゴム製品、情報・通信業など7業種は値下がりした。
個別では、スルガ銀行が5.7%高、三菱UFJフィナンシャル・グループは4.6%高となるなど、銀行業が軒並み堅調だった。決算が好感された三井ハイテックはストップ高。指数寄与度の高いファーストリテイリングは1.6%安、ソフトバンクグループは1.4%安と軟調で、指数の重しとなった。
プライム市場の騰落数は、値上がり1498銘柄(81%)に対し、値下がりが307銘柄(16%)、変わらずが32銘柄(1%)だった。
PR
PR
PR