- 2023/03/22 掲載
信用不安の背景は様々、利上げと一概にいうこと難しい=鈴木財務相
財務相は、米銀シリコンバレーバンク(SVB)は保有債券の含み損拡大、シグネチャー・バンクは大口の法人預金が多かったこと、スイス銀大手クレディ・スイス・グループは投資銀行部門の不振や内部統制の不備が生じていたことが要因だと言及した。
その上で「信用不安は有価証券の運用内容に加え、預金構造やビジネスモデルといったさまざまな要因に左右されるため、利上げが今回の信用不安の背景にあると、一概にいうことは難しい」と述べた。
状況が異なっていたにもかかわらず、信用不安が連鎖的に発生したのは「SNSの利用等により、信用不安が非常に速いスピードで広がった。時間や場所を問わないネットバンキングで預金流出が加速したことなどが指摘されており、十分注意する必要がある」との認識も示した。
現在は「各国当局によって信用不安が拡大しないよう、迅速な対応が取られている」と評価。「金融市場では引き続きリスク回避的な動きみられるが、日本の金融機関は総じて充実した流動性や資本を有しており、金融システムは総体として安定している」と重ねて強調した。
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